JSTC東北DV

高校生ながら強豪選手を抑さえ勢いと上手さをみせて見事優勝

2年ぶりの本格的な開催となったジムニー祭り。そのメインイベントはもちろんJSTC第1戦。全国から精鋭が集まり素晴らしいレースとなった。

in 岩手産業文化センター 主催/エヌズ・ステージ

エヌズ・ステージ盛岡

☎019-637-3177

https://ns-stage.jp

若手が勝利する結果に世代交代の波を感じた

 観客に分かりやすくてドライバーも楽しめるレースは何だろう? とエヌズ・ステージ代表の矢羽々氏やトップドライバー・吉田明成選手らがトライアルをベースに進化させた競技がオフロードコースをかっ飛ばすJSTC(ジムニースーパートライアルチャンピオンシップ)だ。それから20年を超える歴史を刻んできたJSTCの2022年シーズンが開幕した。
 数年前から若手育成プログラムとして高校生が参戦しているが、中でも注目株は吉田選手の息子さん・吉田時夢選手。他にも20歳以下の選手が驚くほど上達しているので期待したい。また今回はトライバルの奈良さんのほか、HB1st・大嶋さんやウィッツ・江頭さん、ウィライズ・高橋さん、ショウワガレージ・和田さんなどショップのスタッフも参戦。さらに伝説のチャンプ、坂本選手を始めに久しぶりの顔ぶれが集まった。
 2日目の決勝はノーマルクラスからスタート。コースコンディションは雨の影響で泥が多く、決してよくはない。そんな状況下で1~3位がまさかの同タイム1分01秒27を記録。規則により予選タイム順での順位確定となり、小原選手が優勝を飾った。プロトクラスは予選リタイヤの澤口選手からスタートで、いきなり57秒73と次元の高さを見せつけた。このタイムが抜かれたのはレース終盤、浅沼選手が57秒51で暫定首位に。その直後、ベテランの高橋選手が57秒11でトップになるものの、ラスト3で出走した吉田時夢選手がまさかの同タイムをマーク。そして予選1位のチャンピオン・工藤選手は、57秒27で惜しくも3番手に…。この結果、予選上位タイムを叩き出した高校生ドライバー・吉田時夢選手が見事優勝を飾り、第1戦は幕を閉じた。
 なおJSTC最終戦は10月8・9日に開催される予定。観戦だけでも楽しめること間違いなし。詳しくはSNSをチェックしよう!

プロトクラス優勝 吉田時夢選手

プロトクラス2位 高橋光夫選手

プロトクラス3位 工藤孝一選手

ノーマルクラス優勝 小原和樹選手

ノーマルクラス優勝 小原選手の走り

メリハリの効いた走りでジムニー祭り初優勝を飾る

ノーマルクラス2位 及川純規選手

ノーマルクラス3位 久保田浩靖選手

レディースクラス優勝 鳥谷部智恵子選手

HB1stは今期も吉田明成、そして時夢選手をサポート。大嶋代表自らハンドルを握るだけでなくトップ選手も協力して商品開発を行うのでさらに高性能なパーツが生まれること間違いなし。JB64用パーツ開発を行っているので進化が楽しみだ。

2022シーズンは開幕戦から大波乱!? 高校生ドライバーがプロトクラス制覇!

久しぶりの岩手産業文化センターでの戦いとなった第1戦。フラットな路面を掘ってコースを作るのでアレンジ豊富なコースレイアウトとなるのだが、それは難しくなることを意味する。しかも前日までの雨の影響でコース途中にぬかるみがあるコンディションだ。そして決して簡単なコースではないからこそ各選手は燃え上がるのだろう。なおノーマルクラスではJB64を駆る時夢選手が、惜しくもリタイヤとなったものの参考タイムで唯一の1分切りを達成した。また坂本選手も復帰するとの情報もあり、今後も目が離せなくなりそうだ。

JSTC東北DV 第1戦 表彰式

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