大掛かりなモディファイなしに機動力を高めた実力派
長きにわたるラングラーの歴史において、現行モデルの先代にあたるラングラーJKから登場したロングボディの4ドアモデル=アンリミテッドが日本で大ヒット。市場に大歓迎されたのはご存知のことと思うが、それによりオフロードビークルとして、ではなくSUV的な観点からラングラーを選ぶ人が増えたのも事実。だが、古くからラングラーを乗り継ぐベテランユーザーにとっては、やはりジープの血統は2ドアこそが王道、と主張したいところだろう。
国内のみならず海外のラリー参戦など積極的な活動で知られる、千葉県の「斉藤オートサービス」のサポートにより、JLラングラーのポテンシャルアップを果たしたベテランオーナーの愛車がこちら。先代のJKもやはり2ドアモデルに乗っていた、という筋金入りのオフロードフリークが週末にはオフロードパークに足を運ぶ相棒として使い込んでいる、かけがえのないパートナーだ。
ベースに選ばれているのは、おなじみルビコングレード。主なモディファイはサスペンション、前後バンパーの変更とそれに備えるリカバリーアイテム、そしてライト類というシンプルなもの。ドレスアップ的な要素は抑えたその内容は「質実剛健」という表現がふさわしいもの。ショートボディの機動性と軽量を武器に、決して多くはない手数で効果的に戦力アップを果たしている点は乗り手の方向性とビルダーの手腕が一致した、二人三脚の賜物といえそうだ。
▷text & photographs by JSB
2020 Jeep Wrangler RUBICON 2dr by SAITOU Auto Service
走りを優先してのショートボディ
多くのユーザーがロングボディのアンリミテッドを選択するなか、ショートを乗り継ぐベテランオーナー。ショップとの二人三脚で煮詰めた熟成の仕様である。
使い込まれたサスペンション
走り込んでいることがひと目で分かる名誉の傷跡を残すリムを筆頭に、フレームレールやサスペンションも年季と貫禄が感じられる。車高はリフトアップコイルを使用して2インチほどUP。
Specification :
:ホイール&タイヤ
■ X-Treme XJO4 17×8インチ
■ ヨコハマジオランダー
GOO3 37×12.50R17
:サスペンション
■ Skyjacker リフトアップコイル
■ Rancho 9000XLショック
■ タイガーオート フロントターンバックル
■ タイガーオート リアターンバックル
:エクステリア
■ TACTIK HDフロントバンパー(フープ付き)
■ XRCリアバンパー
■ IPF LEDドライビングライト
■ カムアップウィンチ Seal Gen.2
■ Kentrol タイヤデリートキット
■ Mopar US純正ハイトップフェンダー
■ ラギッドリッジ ドアエントリーガード
TEL:043-423-3693
URL:www.4wd-factory.com
address:千葉県四街道市栗山1074