「エンスーたちが情熱を注いでくれた」とロゴマークも宣言するとおり、マーケットの声を聞き、求められるもの作りへの姿勢を確立したブランド「ニットータイヤ」。JEEPユーザーからも幅広く支持されているその秘密や現在ラインナップを、改めて確認しよう。
▷text by JSB
発売元:(株)トーヨータイヤジャパン NITTO販売部
US仕込みの機能とルックスをカスタムJEEPの世界へ #01
オン/オフロードを問わず、純正タイヤからの交換向けのリプレイスメントやエコタイヤではなく「カスタムホイールとセットで履きたいタイヤ」のラインナップで知られるブランド、ニットー。最大のマーケットであるアメリカへの進出にあたり、まず彼らがやったのが市場の声に耳を傾けることだった。
より大きな、あるいは太いリムを履かせたいのだがタイヤが存在しない、というストリートチューナーにはローダウンによるキャンバー角にも対応できる肉厚を持たせたハイグリップタイヤを提供、大ヒットを記録したことも。
オフロードでも、週末に多くのオフローダーが集まるデザートに足を向け、彼らの愛車が地面に刻むトレッドパターンに注目。「よりアグレッシブで印象的なパターンを地面に残そう」と、ファイヤーフレイムスや恐竜を連想させるパターンを開発。もちろんサイズも豊富に用意した。それがご存知「グラップラー」の一連のシリーズ。カスタム向けタイヤに特化し、その地位を築いたニットーが愛されるのは、そんな企業姿勢が背景にあったからなのである。
本格オフスペックからシティ向けまで4つのバリエーションで展開中 #02
現在「NITTO」では、ワイルドな走りと見た目を楽しむオフ派とストリートを中心に、しかしオフロードテイストも欠かせない!というシティ派ユーザーに向けて4モデルのオフ系タイヤをラインナップ中。以下ではそれぞれの特徴を見ていこう。
オフロードに特化したハードコアモデル
「エクストリームテレーン」という新しいカテゴリーを名乗る、アグレッシブなトレッドパターンが印象的なマッドグラップラー。従来までのマッドテレーンの常識を覆すワイルドさが身上である。もちろんルックスだけでなく実際に現場に投入しテストを重ねたグリップ性能もトップクラスだ。
Size
20インチ | 33×12.50 R20 LT 114Q |
〃 | 35×12.50 R20 LT 121Q |
〃 | 37×13.50 R20 LT 127Q |
〃 | 38×15.50 R20 LT 125Q |
18インチ | 38×15.50 R18 LT 128Q |
17インチ | 35×12.50 R17 LT 121P |
〃 | 37×13.50 R17 LT 121P |
16インチ | LT305/70 R16 124P |
〃 | LT315/75 R16 127P |
強靭な大型ブロックのほかにも、サイドウォールにまで刻まれる恐竜の皮膚を連想させるようなヴィジュアルも鮮烈。そしてそれもオフロード性能の向上に貢献してくれている。
あらゆるコンディションで「安定感」を提供
マッドテレーンとオールテレーンの中間をカバーできるオールマイティーなパターンを持ちながら、ニットーらしさ満点のアグレッシブなサイドウォールデザインが力強さを感じさせてくれるシリーズ。普通のタイヤでは物足りない・カスタムテイストを増したい人にはベスト。ストリートでの安定性もトップレベルだ。
オフロード性能とストリートでの快適性オフロード&ストリート性能を両立が両立
サイドウォールにまで深く刻まれるブロックがマッドでのグリップ力を確保するトレイルグラップラー。比較的細かいパターンでオンロードでの静粛性も保証してくれる。ほかのシリーズ同様、サイドウォールは裏と表でロゴデザインが異なりワイルドorトラッドな好みのパターンを選ぶことが可能だ。
Size
26インチ | 40×15.50 R26LT 126Q |
24インチ | 38×13.50 R24LT 123Q |
〃 | 40×15.50 R24LT 128P |
〃 | LT375/40 R24 126Q |
22インチ | 37×13.50 R22LT 123Q |
〃 | 42×15.50 R22LT 124Q |
20インチ | 35×12.50 R20LT 121Q |
〃 | 37×12.50 R20LT 126Q |
〃 | 37×13.50 R20LT 127Q |
〃 | 40×15.50 R20LT 128Q |
〃 | 42×13.50 R20LT 124Q |
〃 | LT305/55 R20 121Q |
18インチ | 35×12.50R18LT 123Q |
〃 | LT285/65 R18 125Q |
〃 | LT295/70 R18 129Q |
17インチ | 35×12.50 R17LT 121Q |
〃 | 37×12.50 R17LT 124Q |
〃 | 40×13.50 R17LT 121P |
〃 | LT265/70 R17 121Q |
〃 | LT295/70 R17 121P |
16インチ | LT265/75 R16 119P |
〃 | LT285/75 R16 126Q |
〃 | LT315/75 R16 127Q |
15インチ | 33×12.50 R15LT 108Q |
走行するステージを選ばない万能なマッドテレーンタイヤを選ぶならこれが最適な選択。サイズの豊富さで分かるとおり多くのユーザーから選ばれることも安心感につながる。
全地形に適応した「万能モデル」
新たに採用した新開発のコンパウンド(ゴムの素材)により、驚異的なロングライフを実現。デイリードライブを重視する人を満足させるオールテレーンタイヤだ。普段の足に使いながら、アウトドアにも迷わずチャレンジできる愛車のセットアップには最適。ウエット路面での性能や静粛性も重視するユーザーにも是非。
プロショップが語るNITTOの魅力 人気の秘密は「ウェイトバランス」にアリ #03
US仕込みの見た目とスペックが追求された「NITTO」タイヤ。当企画最後は実際にプロショップを訪問し、その秘めたる性能をビルダー目線からレポートしてみたい。
「ニットータイヤ」について取材を進めていくなかで、何軒かのオフロードショップに現場の声を聞く機会を設けて頂き、リアルな感想を耳にしていくうち非常に印象的なことを知ることができた。
それは「ニットーのタイヤは製品精度が高い!」ということ。具体的にわかりやすくいうと、新品のタイヤホイールに組み付けるときにはホイールバランスの測定・調整という必須な作業があるのだが、これがニットータイヤの場合だと誤差が非常に小さい=精度が高いという。
バランスとは、タイヤの外周のうち一カ所でも重量が重い部分があると、その反対側に重りをつけて重量を均等にする作業。タイヤトレッドをどこかでつなぎ合わせる製造工程上ばらつきは生じやすいが、ニットータイヤは独自工法で生産されており、ホイールにバランスウエイトを大量に貼り付ける必要がないそうだ。
ハンドルがブレたりする一因となるバランスの誤差が小さいというのはショップ側からも非常にありがたいことなのだそう。
「NITTO」のハードユーザーとして知られる「SCT」は、JEEPはもちろん、北米系のリフテッド・カスタムを得意とする福岡県のプロショップ。
■TEL:092-503-0009 ■URL:www.sct-xwd.com
■address:福岡県大野城市御笠川6-1-1