カスタムカーの本場アメリカから、逆輸入というかたちで日本にも広く浸透したタイヤブランド_。唐突ながら前号ではアメリカンカスタムに精通する誰もが知る、そして憧れる「NITTO TIRE」にまつわるヒストリーを紹介。その続編としてここからは「それでは実際にどのようなモデルが人気なのか!?」という視点からまずはオフロード&リフテッドトラックにおける人気の4モデルにスポットを当ててみよう。
text by CTM special thanks to ㈱トーヨータイヤジャパン NITTO販売 www.nittotire.co.jp
オフロード&リフテッドトラック向けモデル×4
カスタムトラックを楽しむならば、ホイールとタイヤのセレクトは絶対にこだわりたいポイント。そんなユーザーの気持ちを汲み取るよう、古くからストリートの声に耳を傾け、その時代のカスタムシーンが求める「タイヤ」をカタチにしてきたメーカーこそが「NITTO TIRE」である。
冒頭でも触れた通り、US市場に力を注いできたこのブランドは日本のカスタムシーンにおいても極めて人気が高く、アメリカンカスタムならば=NITTOというイメージはいまだ不変。そこで今回は、本格的なオフロード走行からストリートカスタムに向けた同社のラインナップにフォーカス。カスタムユーザーにはもはやおなじみとなったマッド&テラグラップラーに加え、リリースされたばかりのH/T、A/Tタイヤを紹介しよう。なお、次号ではNITTOのもうひとつの顔として古くから知られるオンロードタイヤ系にまつわるトピックと新作モデル情報をお届けするのでお楽しみに。
for OFF ROAD & LIFTED CUSTOM :オフローダー&カスタム向けモデル
NITTOといえば「コレ」というほど日米で親しまれるオフロード系タイヤといえばマッドグラップラーとテラグラップラー。
ということで早速、双方における特徴をみていこう。
ハードオフローダー&カスタム派に向けた本格スペック
サイドウォールにまで回り込むアグレッシブなトレッドパターンは、オフロードはもちろん最近ではリフテッド系のカスタムユーザーからの需要が高いマッドグラップラー。片側だけにリザードスキンの模様が与えられたこのモデルは、好みでオモテとウラを履き分けることができるのが特徴。大型のブロックパターンと3プライの内部構造で強靭さは筋金入り。ハードにオフロードを攻めたい、またそのパターンをカスタムに取り入れたいというオーナーはぜひ。
Size
20インチ | 33×12.50 R20 LT 114Q |
〃 | 35×12.50 R20 LT 121Q |
〃 | 37×13.50 R20 LT 127Q |
〃 | 38×15.50 R20 LT 125Q |
18インチ | 38×15.50 R18 LT 128Q |
17インチ | 35×12.50 R17 LT 121P |
〃 | 37×13.50 R17 LT 121P |
16インチ | LT305/70 R16 124P |
〃 | LT315/75 R16 127P |
横方向へのリブが際立つマッドグラップラーは、どんな路面でも対応できるグリップ力が自慢。泥などの排出性は極めて高く、一定のトラクションをキープしつつ、グリップ力の向上に大きく貢献する。
本格オフロードスペックをそのままにストリートでの快適性を追求
左で紹介したマッドグラップラーに追従できるスペックをそのままに、舗装路でのロードノイズ軽減に最大限の開発力を注いだ異色のM/T(マッドテレーン)タイヤがトレイルグラップラー。やはり三層の内部構造をもち強靭さと耐久性は折り紙付き。裏表でロゴの文字のデザインが異なるデュアルサイドウォールデザインを採用することでファッション性を高めているのも見逃せない。
Size
26インチ | 40×15.50 R26LT 126Q |
24インチ | 38×13.50 R24LT 123Q |
〃 | 40×15.50 R24LT 128P |
〃 | LT375/40 R24 126Q |
22インチ | 37×13.50 R22LT 123Q |
〃 | 42×15.50 R22LT 124Q |
20インチ | 35×12.50 R20LT 121Q |
〃 | 37×12.50 R20LT 126Q |
〃 | 37×13.50 R20LT 127Q |
〃 | 40×15.50 R20LT 128Q |
〃 | 42×13.50 R20LT 124Q |
〃 | LT305/55 R20 121Q |
18インチ | 35×12.50R18LT 123Q |
〃 | LT285/65 R18 125Q |
〃 | LT295/70 R18 129Q |
17インチ | 35×12.50 R17LT 121Q |
〃 | 37×12.50 R17LT 124Q |
〃 | 40×13.50 R17LT 121P |
〃 | LT265/70 R17 121Q |
〃 | LT295/70 R17 121P |
16インチ | LT265/75 R16 119P |
〃 | LT285/75 R16 126Q |
〃 | LT315/75 R16 127Q |
15インチ | 33×12.50 R15LT 108Q |
地面への有効接地面積を十分に確保したパターンはアスファルトはもちろん、雨天時のグリップ力UPにも効果を発揮。柔軟性も併せ持っているのでストリート派からの評価も高い。
for OUTDOOR & STREET:アウトドア&ストリート向けモデル
ストリートを中心に、しかし週末のアウトドアも存分に楽しみたいというオーナーにはオールテレーンタイヤがオススメ。
以下では最近国内でリリースされたばかりのH/T、A/Tタイヤを紹介しよう。
全地形/天候に適応した万能モデル
すでに海外で高い評価を集めているA/Tタイヤ。そのNITTOモデルは、耐摩耗性の高いコンパウンドを採用してロングライフを約束しつつ、サイドと中央のブロックを根元で連結させ、優れた強度も確保。表と裏でパターンが異なるデュアルデザインを採用しているのでカスタムのバリエーションも広がるだろう。
サイドウォールにも肉厚かつ洗練されたデザインを与え、オフロードでも不安のないグリップ力を確保した、というのがNITTOのイメージするA/Tタイヤ、テラグラップラーG2だ。
「M/T」と「A/T」の融合
先で紹介したA/TとM/Tタイヤにおける特性をいいとこ取りし、すべてのロードコンディション下で安定した走りを約束するハイブリッドテレーンタイヤがリッジグラップラー。その性能はまさに「アウトドア~ストリート」を快適にカッコ良く走りたいという現代のニーズが反映されたもの。
ドライ・ウェットを問わず舗装路でも悪路でも抜群の安定性が追求されたこのモデルは、悪路でのトラクション確保に貢献するデザインを採用し、グルーヴの底に小石の排出を促進するストーンイジェクターを投入しているのも特色。