【これだけ知っていればOK!】キャンピングカー初心者も知っておきたい、専門用語20選

昨今注目を浴びるキャンピングカー。益々アツいキャンピングカーですが、今回ご紹介する専門用語20個を知ったうえで車両探しをすると、カタログの内容もすんなり理解できます!
キャンピングカーならではの装備など、キャンピングカーにまつわる20の専門用語をピックアップしました。初めてキャンピングカーを購入するという人のお役に立てたら幸いです。

インバーター

 バッテリーから送られてくる電気を、100Vの家庭用電化製品を車内で使える電気に変換してくれる装置。車内で家庭用の電子レンジなどを使いたい人は必要度が高い。製品の違いは出力の大きさと、出力される電気の種類(家庭用と同じ正弦波かそれ以外の疑似波)にある。

FFヒーター

 冬の車中泊にあるとうれしい、エンジン停止中でも車内を暖めてくれる、強制給排気式の暖房機器。サブバッテリーの電力と、車両側の燃料を熱源とする。燃料を燃やした際の排気は車外へ放出されるので、換気は不要。なお後付けする場合、DIY装着は推奨されていない。

◀燃費性能や安全性能が高い。新車購入時にはぜひ付けておきたい装備だ。

外部電源

 オートキャンプ場などAC電源サイトのある場所で、サブバッテリーの充電や車内で家庭用電源(AC100V電源)を利用するために、ボディ外側に設置された電源供給口。サブバッテリーとインバーターを介するタイプと、サブバッテリーを介さないタイプがある。

▶車内で消費電力が大きい家庭用電化製品を頻繁に使う人は、あると重宝する。使い方は簡単。

カセットトイレ

 汚水や汚物を貯めておくカセット式タンクを装備した固定設置できるトイレ。タンクは車外に設置されていることが多く、後処理は比較的容易。汚物を分解する薬剤の併用がおすすめだ。なお、汚水・汚物を公衆トイレに流すのはマナー違反。自宅かダンプステーションを利用する。

カムロード

 トヨタの貨物トラック、ダイナ(トヨエース)をベースに、キャンピングカー用のベース車として開発されたのがカムロード。専用サスペンションを採用し、トレッドを拡大して車両安定性を高めている。2WDはガソリンとディーゼル、4WDはディーゼルのみのラインアップ。

給水・排水タンク

 8ナンバーのキャンピングカーの構造要件には、水道設備があることが定められている。そのため、水道設備に必要な清水と排水を貯めるためのタンクが必要不可欠。一般的なのはポリタンクを使った可搬式で、扱いやすい。生活排水も自宅かダンプステーションで処理する。

ギャレー

 船や列車、飛行機内での調理やその準備をする場所を指すマリン用品で使われる言葉で、キャンピングカーではキッチンユニットを示している。コンロとシンク、蛇口部分などが一体化したものが主流で、冷蔵庫を備えたギャレーも珍しくない。料理が好きな人はここにこだわりを持つのも悪くないだろう。

サイドオーニング

 オーニグの英語直訳は“日よけ・雨よけ”。キャンピングカーの側面に設置するサイドオーニグは、屋根になるテント生地が巻き取られてボックス内に収まる格納式の日よけ・雨よけのこと。なお、キャンプ場などでの使用が原則で、道の駅といった公共駐車場での展開はNG。

◀展開&格納方法は簡単で、休憩時間の快適度がアップする。弱点は風に弱いこと。

サブバッテリー

 エンジン始動や電装品類を利用するために車両側に設置されているメインバッテリーに対し、エンジン停止中に車内で家庭用電化製品を使う際の電源となるのがサブバッテリーだ。走行充電、外部充電、ソーラーパネルによる充電と充電方法はいくつかある。

▶鉛ディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーがラインアップされている。

車中泊

 デジタル大辞泉によると、仮眠とは「一時的に短時間眠ること」、車中泊とは「自動車または電車内で夜を過ごすこと」とある。近年はマナーやルール違反者が増え社会問題に。車中泊はRVパークを筆頭とする車中泊専用施設の利用が推奨される。

ソーラーパネル

 太陽光を利用して発電させる太陽電池板。走行中だけでなくエンジン停止中も充電してくれる。設置可能なパネルにも種類があるので、設置時に確認しよう。車内で家庭用電化製品を多用する人は設置の一考を。サブバッテリーの保護にも。

◀車両の屋根に設置し、効率的に発電する。設置はビルダーに相談しよう。

走行充電システム

 サブバッテリーへの充電システムのひとつで、オルタネーター(発電機)を介して充電される。リレー式(全3タイプ)、アイソレーター式(アイソレーターとは信号絶縁器のこと)、手動式、自動制御式の4方式があり、それぞれに過放電防止装置の有無がある。※出典:JRVAキャンピングカー資料室

ダイネット

 英語で家庭内の小食堂のことで、キャンピングカー用語としては車内で食事をしたりくつろいだりするスペースを指す。テーブルを中心にシートが配置されることが多く、シート配置にビルダーのこだわりを見ることができる。日本古来のちゃぶ台式のダイネットを採用するビルダーもある。

▶対面式のダイネットは、家族やパートナーとキャンピングカーライフを楽しむ人から人気を集めている。

断熱処理

 “夏は涼しく、冬は暖かい”という理想的で快適な車内空間を作るために必要な処理。断熱材を車両側に施す方法や、2重窓といった装備をプラスする方法と、断熱対策の方法は複数ある。断熱フィルムを貼る比較的手軽な断熱処理方法を自分で施す人も少なくない。

着脱式テーブル

 スペースの限られた軽キャンピングカーなどで重宝されるテーブルで、就寝時に格納できるなど美点はいくつか挙げられる。食事だけでなく、ワーキングスペースとして使う人も少なくない。アウトドアテーブルとして使えるようになっている物も。

ビルダー

 もともとは地域密着型の住宅建築業を指す言葉で、キャンピングカー業界では、キャンピングカーの製造・販売を行うメーカーを指す。住宅建設業がハウスメーカー、ビルダー、工務店と区別されているように、キャンピングカービルダーの規模はさまざま。

プルダウンベッド

 キャンピングカーの代表的な装備であるベッドは、複数のタイプが用意されている。中でも特徴的なのが、欧米車によく見られる天井にベッドを収納しておくタイプのプルダウンベッド。高級車では電動でプルダウンさせるのが一般的だ。

ポータブル電源

 ポータブルバッテリーや蓄電器とも呼ばれる、持ち運び可能な電力供給器。充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵し、USBポートや家庭と同じAC電源を有する。車内で小型の家庭用電化製品が使いやすくなる。バッテリー容量・出力の違いが商品の大きな差で、デザインも豊富。

◀車内に籠った空気を循環すべく、ルーフ部分に装着されることが多い。

ベンチレーター

 室内と室外を連結させた換気装置の総称で、建造物への設置が一般的。近年、快適な車内空間をつくるため、キャンピングカーでも採用が広がっている。食事後に換気したり、車内の暑さ対策に使ったりするほか、車内の湿気対策にも効果を発揮。

ポップアップルーフ

 停車時に使用する、展開機構を備えたルーフ。下の写真のようにルーフの前か後ろが持ちあがるタイプと、ルーフ全体が持ちあがるエレベーションルーフがある。ルーフベッドとして使用することも可能。なお、雨が降った後は、乾燥させる必要がある。

▶休憩時に頭上に大きな開放感をもたらす装備。就寝人数の拡大も可能にする。

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