堂ヶ島と石部の棚田へ。秋の西伊豆で、景色を眺めるクルマ旅

堂ヶ島の沖に浮かぶ島々を眺め、石部では斜面に重なる棚田を見る。秋の西伊豆をキャンピングカーで訪ねるなら、名所を急いで回るより、一つの景色の前で足を止める旅にしてみたい。

キャンピングカー専門誌「キャンプカーマガジン」113号の伊豆半島特集には、三四郎島のトンボロや遊覧船、松崎町の石部の棚田が登場する。ただし、10月から2月の日中はトンボロを渡れない。秋は島へ歩く予定ではなく、陸からの眺めや、その日の運航条件に合う船旅を中心に考えよう。

堂ヶ島では、島々を陸から眺める時間を

三四郎島のトンボロは、潮が引いたときに海の中から道のような地形が現れる自然現象。誌面の写真を見ると歩いてみたくなるが、いつでも渡れる遊歩道ではない。

堂ヶ島の三四郎島と潮が引いたときのトンボロ。誌面掲載写真
写真は誌面掲載の、道が現れたときの様子。10月〜2月の日中は渡れないため、秋冬の現地で同じ状態を期待しないようにしたい。

西伊豆町観光協会の案内によると、10月から2月の日中は道が現れるほど潮が引かない。春から夏に訪ね直す場合も、毎日渡れるわけではないので、潮位表と現地の案内を確認する必要がある。

島へ渡らなくても、海の中に連なる岩と島の形を眺める時間は残せる。無理に波打ち際へ近づかず、見学できる場所でひと休みしよう。「写真と同じ景色を再現する」ことから離れると、その日の海の色や雲の動きにも目が向く。

遊覧船は、当日の運航を確かめてから

堂ヶ島の遊覧船も誌面に登場する。海上から見る岩や洞窟は、陸からとは違う角度になる。船に乗ることを目当てに、この周辺で長く過ごす日があってもよい。

運航するコースや受付、当日の営業状況は堂ヶ島マリンの公式案内で確認を。海況によって出航できないこともある。欠航なら別の名所へ急ぐのではなく、食事や休憩を長めに取る予定に変えてもかまわない。

石部の棚田では、季節ごとの田の形を楽しむ

海辺とは趣を変えて、松崎町の石部の棚田へ。田が斜面に重なる景観には、人が土地を手入れしてきた営みが見える。水を張った時期、稲が育つ時期、刈り取りの後では、目に入る色も田の形も違う。訪れる日の姿を楽しみたい。

伊豆半島ジオパークの案内は、見学場所として展望台を紹介する一方、棚田内の道は狭く入り組み、車ですれ違うのが難しいと伝えている。キャンピングカーで訪ねる場合は、全長・全幅・全高に合う経路と駐車可否を事前に確認しよう。ナビに道が表示されても、狭い農道へ無理に進入しないこと。

棚田は農作業の場所でもある。見学できる範囲を守り、田や作業場所へ勝手に入らない。写真を撮るときも、人や車の通り道を空けておきたい。

一日で全部をこなさなくてもいい

堂ヶ島の海と石部の棚田を両方見たい日も、走る時間や駐車場所の確認を後回しにしない。今回は海辺で過ごし、棚田は次の旅に残すのも一案だ。暗くなる前に移動を終えられるよう、帰り道と休む場所も決めておこう。

泊まる場所を別に予約しておけば、観光用の駐車場で夜を過ごせるか迷わずに済む。今日は海を長く眺めたから、山側へはまた今度。そんな余白を残しながら、西伊豆を少しずつ訪ねたい。

次の旅先や装備を探すときは、ダイチランドのキャンピングカー記事一覧もご覧ください。

出典・訪問前の確認先

原典:キャンピングカー専門誌「キャンプカーマガジン」113号「伊豆半島一周」/誌面36〜39ページ。本文・写真は掲載当時の内容をもとに再編集。季節の注意、運航・アクセス案内は上記の各公式サイトを2026年9月28日に確認。訪問日の最新情報と現地の案内を優先してください。

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