ジムニーでアウトドアスポーツ!! 第38回パックラフト(上級コース)編

西川さんとKenzy、捜査官が、前回の川下りでは満足していなかったらしいので、今回は〝初心者は絶対行かないように〟と言われる難易度高めのルートに挑戦! 果たして全員無事に帰れるのかな?

「なんかなるかったね〜」その言葉を忘れないぞ!

 毎年この時期のネタに困っている。ぐっさんからは「うーん、三重県でケイビング+シャワークライミングの体験ツアーか、山岳アドベンチャーの施設体験かなぁ?」と提案されたので筆者も再検討。そして以前パックラフトの川下りをした時に西川さんと捜査官、Kenzyが「難易度がなるい!」と言っていたのを思い出した。ぐっさんもその現場で聞いていたはずだ。「あー、そういえば言ってましたね。那須さんどこか行きたいとこあります?」。もし、リベンジ可能なら、ぐっさんとプライベートで行って、俺が遭難したとこあるやん。あそこが良いな。「あそこですか?今の時期は雨が多いから、あの時よりも水量が多くて難易度はかなり高いですよ」。ぐっさんは俺の技量であそこを行ける思う?「うーん、那須さんでギリかなぁ。西川さんもなんとかなると思うけど、捜査官とKenzyはヤバいでしょう」。ぐっさんはふたりの面倒を見られる?「那須さんと西川さんを放置するならなんとかなります(笑)」。それはちょっと困るけど…。「きちんとポイントでスカウティングすればライン指示できるから、そこに必ず行ってくださいね。とは言え、そこも所々ヤバいんですよ。那須さんも前に経験してますよね?」。なら、あそこにしようか!「オッケーです! 今回はみんな大変ですよ」。でも面白いから当日まで内緒にしとこうか? というやりとりで今回のメニューが決まった。
 そして当日、余裕ぶっこいて「今回も楽勝でしょ!」なんて言っていたメンバーに挑戦するセクションの難易度を説明すると全員が「えっ…」と言葉を失う。そして〝俺は前にここで遭難してますから気を付けてくださいね〟と伝えると「おいおい!今言うの?」。だって前回の場所はなるいって言ってたから、もっと楽しんで貰おうと敢えて難易度高めを選んだんですよ? 「…」と誰も言葉を返せず。やったね!
 川に入って下り始めると、確かに水量が多くてヤバっ、波がデカイわ!「那須さん、落ち込み箇所のライン取りに気をつけてくださいね。巻かれると抜けられませんよ」。えっ、それは俺じゃなくてみんなに言わないと。「言ったらそこを避けるじゃないですか。〝僕と同じラインで来てください〟としか言いませんよ」。うわ〜ぐっさんが人でなしモードになってる(泣)。みんなとにかく慎重に! 無事帰りましょうね〜。

波のサイズは今までの倍以上。難易度が高いセクションに挑戦し、無事(?)にゴールできました。疲労困憊を笑顔で誤魔化す。
「新しい場所でやるよ〜!」としか伝えずに現地のすぐ近くに集合。兵庫県、滋賀県、千葉県、東京都と、みんな遠路遙々と岐阜県まで来てくれた。様々なジムニー雑誌を飾るJB64が4台も並ぶと流石に目を奪われる。なおこの時点では「今までの難易度と大して変わらないですよ」と伝えてあったので、みんなリラックスモードで談笑していた。
パッキング術

放り込むだけで準備万端と非常にお手軽なレジャーなのだ

参加メンバー全員が自前の道具を持っているのでパッキングはお手のもの。まぁパックラフトはとてもコンパクトに畳めるので、カーゴスペースが広いとは言えないジムニーでも収納に困ることはない。荷台にポイと放り込むだけでOKだ。とにかく気軽に遊べるアクティビティだからジムニーとの相性は抜群。キャンプや釣りなどを掛け合わせての楽しむことだって出来る。Kenzyは今回で2回目なのだが、すでにベテランのごとくスピーディに準備を終わらせた。

今回は激流で有名な木曽川にチャレンジ

スタートポイントから見える白波が、すでにでかい!おまけに二日前まで雨が降っていたから水量が増加。「上流のダムが放水を始めるかも?」と言う情報が入っていたのだ。

必ず覚えてほしいハンドサインがこれ

パドルを縦にしてこっちを見ている状態は”GO”のサイン。言うまでもなく「大丈夫だから進め!」を示す。
パドルを横にしてこっちを見ている状態は”STOP”。なんかしらの理由があって来てはいけないサインだ。
パドルを立てて、ぐるぐる回す動きは、”エディに入れ! ”。決して先に進んではいけない。

ミニホブス捜査官が見事なまでに撃沈
激しい波の最初の犠牲者となったのは、勇猛果敢なミニホブス捜査官だ。想像を超える波の高さにバランスを崩されてあっという間に撃沈。水面から1メートルの高さの波が見えた場合、その手前に1メートルの落ち込みがある。だから漕いでいる本人には2メートルの波が迫ってくるのだ。この後、西川氏にレスキューされて岸に避難。今回の難易度を思い知ったのだ。

エマージェンシーの笛。これが俺の生命線だ。

波のサイズは今までの比ではない!

 スタート! 先の状況がまだよくわかっていないメンバー。気持ちのいい気候で、まだ緊張感がない。しかし捜査官だけが何かを感じて警戒している様子…?

スカウティングがとにかく大事なのだ

 ぐっさんが「ちょっとここで止まりましょう!」と言い出した。河原を歩いて状況を確認するスカウティングを行うとのこと。今まで背伸びして確認することはあったけど、歩いて見に行くほどのことはなかった。そんなにヤバいの? と思いながら見に行くと、落ち込みで波が巻いているし、水量が多くて波が高いからラインが限られている。本当に大丈夫かな?

落ち込みと水量がヤバい。みんなどうかなぁ。

想像通りかなりハード
波の高さがエグいから超真剣モードで挑む

みんな大丈夫かなぁ? 俺も落ちたし予想以上に難易度が高い。

 丘からカメラを構えると、波に隠れて姿を見失う。今回の波のサイズは今までにないレベルだ。さらに左右から波が交差して一瞬空しか見えない状態になる。どんな体制でも常に漕ぎ続けないと失速して波に食われる。ラインどりも重要で、この波の中で流心を見極めて進路変更しないと落ち込みに捕まる。そうするとレスキューロープのお世話になることに…!

やばっ!めっちゃ楽しい!俺ここ好きだわ!
ここ嫌い…ここ嫌い…ここ嫌い…。まったりできるSUPが好きだな。
2回目でここ? ちょっとヤバいでしょ〜。でも楽しい!
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!