ジムニーでアウトドアスポーツ!! 第35回 岩盤ヨガ+登山編

自然に囲まれてやるヨガは最高。心底リラックスできて気持ち良い

「ヨガって柔軟体操の延長でしょ?」というのが筆者の認識。しかし体験してみたら、それは大きな間違いだと実感。この気持ち良さはヤバい! 女性に人気の理由がよく分かった

バランスが超大切。二人でやるポーズは高難度。

女性に人気の岩盤ヨガ。これは確かにハマるわ!

 寒かった冬が終わり、小春日和という言葉が似合う心地よい季節となった。「あったかいなぁ〜」と過ごしていると、ぐっさんから電話。「次のアウトドアスポーツどうします? 天気が良くてまったりしちゃいますよね〜」。おっ?なんだかいい感じの反応! 今回はまったりとしたジャンルになるかも?「考えてるのは岩盤ヨガなんですけど、どうでしょう!」。岩盤ヨガ?「はい。山の中に入って、渓谷の石の上でマット敷いてヨガをするんです。川のせせらぎを聴きながらやると、集中できますよ」。お〜いいねぇ。それ今流行ってるの?「女性の間では結構流行っているんです。前にボルダリングで先生してたひびき先生覚えてます? 彼女はヨガ講師なんですけど、教室で岩盤ヨガが大人気ですよ!」お〜、いいねぇそれにしよう! という流れで今回のアウトドアスポーツのメニューが決定した。
 舞台となるのは岐阜県の山の中。待ち合わせ場所で合流し、入山許可証に記載する場所に移動する。この場所はボルダリングの聖地となっている場所で、かなりの人気スポットらしい。んっ? ボルダリングの聖地? ちょっと嫌な予感が…。駐車場に車を停め、事前に言われていた飲み物と、行動食をリュックに入れて、準備を済ませると「さあ、がんばりましょう!」と、ぐっさんの掛け声。えっ? 何を頑張るの?「あっ、言ってませんでしたけど、ここから小一時間山登りします。 ちょっとしたハイキングですよ」う〜ん、なんだか騙されたような気がする。スタート地点が獣道に見えるから、筆者は嫌な予感しかしない…。
 不幸にも予感が的中! これは道じゃないよ〜という山岳道が延々と続く。結構な上り下りをひたすら歩いて、ようやく川沿いに到着。ストック、リュックともに必要とは言われていなかったが、バックカントリー用を持ってきて大正解。このルートで普通のカメラバックは過酷すぎる。
 さて、いよいよ岩盤ステージでのヨガを開始! 詳しくは次のページで説明するが、この『岩盤ヨガ』は、かなり気持ちいい。せせらぎの中でリラックスできて、心身共にリフレッシュするのだ。これは女性だけでなく男性にも超オススメ。道中の過酷さを差し引いてもぜひ経験するべき。久々にもう一回やってみたい!と思ったのだ。

ヨガに必要な道具はコレだ!!

ヨガを行う際に必要なアイテムは『ヨガマット』だ。一般的なモノでOKだが、岩盤ヨガの場合、このヨガマットの下にラグなどの敷物を敷き、その上にヨガマットを重ねる
さらに鈴などで音を鳴らして、集中力を高める工夫をする。川沿いだと、せせらぎの音だけでも十分集中できる。

登山に必要な道具はコレだ!!

理想は登山靴。最低でもハイキングシューズなどを必ず履こう。間違ってもサンダル系などは絶対ダメ。
体力の低下を防ぐために、ストックを携行しよう。これが有ると無しでは疲労度に大きな差が生じるのだ。
日射病対策だけでなく、頭上から降ってくる毛虫など(首筋に落ちると厄介ですぞ)を防ぐために帽子は必須。
きちんとしたリュックを使用する場合、背負う方法を知っていれば重さを感じない。まずはヒップベルトを締める。
次にチェストストラップを締め、ショルダーが広がらないようにしっかりと調整する。
ロードリフターストラップを最後に締める。これを締めると、密着度が高まり、重さを感じなくなる。

岩盤ヨガの目的地へ向けて登山をスタート!!

キツイけど気持ちのいい林道をひたすら進む

まずはハイキングで程よくリフレッシュ。

入山届書に記載を行い、入山料をボックスに入れて山に入る。今回訪れた『ふくべの森』は、ボルダリングの聖地と言われる山で、全国的にもかなり有名とのこと。当日もかなり多くの入山者が届けを出していた。山登りの準備を済ませていざ入山。ぐっさんは「小一時間の軽いルート」と言うが、はっきり言って道ではない。これは『獣道と』言った方がしっくりくる。落ち葉で滑りやすく、きちんとした靴を履いていないと、ちょっと危ない。筆者は嫌な予感がしたのでストックとちゃんとしたリュックを持っていって大正解。ぐっさんと、ひびき先生の言う『軽く』は、53歳のジジイ・筆者には軽くない。同行した女性陣は、皆若々しく、スタスタと先へ進む。キツイけど、このルートは確かに気持ちいい。筆者でも何とか大丈夫だった!

入山届書に記入し、入山料を払ってから山に入る。万が一のトラブル時、この入山届書に記入してないとヤバいのだ。
訪れた場所は全国的に有名なボルダリングの聖地だった。複数の岩盤スポットがあり、一日楽しめるルートだそうだ。

岩盤ヨガを始める前にまずは準備運動

準備運動が超大事! これだけでも汗をかくぞ!

  ヨガと言うものを、筆者はかなり勘違いしていた。「ヨガって、じっとして何か不思議なポーズしてるやつでしょ?」ぐらいに思っていたのだが、実は結構ハード。リラックスして行うためには、きちんとした指導者のもとで、準備運動を行ってからでないと思わぬ故障に繋がってしまう。この準備運動で、身体に今からヨガやりますよ〜と、合図を送りつつ、呼吸を合わせる練習を行なっていく。この、独特な準備運動だけでも汗をかくのだ。

指示されたポーズを、見よう見まねで行うのだが、普段からの姿勢がいかに悪いのかを再認識。体が思うように動かないぞ〜。
ひびき先生が、左右反転してポーズをレクチャー。まだ準備運動だが、すでに楽しい。じんわり汗をかくのだ。
この『ひねる動き』というのがヨガでは結構多いのだが、これをキープするのが結構しんどい。でも仲間と並んでやるのは楽しい。

ヨガの基本ポーズをレクチャー

時間を忘れて集中。思った以上に難しい。

 当日の参加者は、『ロコロジーさん』と、『ニコライさん』と『ターニャさん』。まだヨガをやるのは数回目とのことだが、皆さんにモデルになって頂き、いくつかの代表的なポーズを全員で行なってもらった。これらを無理しないレベルで、ゆっくりと正確に行い、呼吸を合わせていく。この、呼吸を合わせるというのが簡単そうでいてかなり難しい。しかもフラットではない岩盤の上ということもありバランスが取れないのだ。気がつくと、時間を忘れて集中していた。これ楽しい!

アドムカシュバーサナ

四つん這いで、足を伸ばし、踵を持ち上げた体制をキープする。簡単そうに見える、なかなかキツい。

ヴィーラバトラーサナ

前足を真っ直ぐ、後ろ足を約90度オフセットして半身。重心を真ん中で手を伸ばす

ウッタナシショーサナ

膝をついた体制で手を伸ばし、腰を持ち上げて背中から手までが一直線になるように伸びる。

ウッティタトリコナーサナ

足を直進と90度の半身として、片膝を触りながら手を伸ばし天を仰ぐ。

ウッティタパールシュバコナーサナ

重心位置を変化させ、手、腰、足を一直線になるように伸ばす。

ウルドヴァハスターサナ

両足を揃えて、両耳に腕が触る感じで、手のひらを合わせた腕を天に伸ばす。

ガルーダナーサナ

説明がしにくいほど難易度高めなポーズ。これでバランスを取るのは超難しい。

スカーサナ

呼吸と姿勢をシンクロさせるために、胡座で呼吸を整えていく。

ハヌマーンサナ

縦の開脚を行いながら、両手で天を仰ぐ。柔軟性とバランスが難しい。

パリブリッタバラーサナ

体をひねることで、ストレッチ要素も含まれている。これもキープするのが想像以上に難しい。

プラサリータパドッタナーサナ

普通の柔軟に見えるが、呼吸をしながらキープするのは結構キツイのだ。

本誌ライター那須氏もヨガに挑戦

呼吸を合わせるというのは、全てにおいて難しい。でも、なんだか楽しいぞ !

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 ぐっさんができていたのを見て、ガルーダナーサナに挑戦。バランス感覚には自信があったはずなのに、全くキープできない。あっという間に体制が崩れた。もう自分で爆笑しちゃいましたよ。

インストラクター・ひびきさん
心と体のリフレッシュ! 現代人には必要ですよ!

RAJリバーガイド、日本山岳ガイド、RYT200ヨガインストラクターというアウトドアの専門家のひびきさんが先生。ひびきヨガ&アウトドアというスクールをしている。

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