室内で快適に過ごすためには、それなりの装備が不可欠。
特に電装系の装備はキャンピングカーにとって生命線。サブバッテリーにインバーター、走行充電…。
それ以外にも室内で使えると快適になる装備は数多く存在。
あなたのキャンピングカーライフを快適にする装備を選ぼう！
サブバッテリーの存在がキャンピングカーを快適に
キャンピングカーのベースとなるクルマのエンジンを始動させたり、ヘッドライトを点灯させるなど、クルマとして機能させる電源をメインバッテリーと呼び、室内スペースで使う電化製品を稼働させる電源をサブバッテリーと呼ぶ。言い換えれば、キャンピングカーがキャンピングカーたらしめている装備の中心にサブバッテリーが存在している…と言っていいほど重要なアイテムだ。クルマ旅の快適性はサブバッテリーの性能によって左右される…といっても過言ではない。
これまでサブバッテリーには鉛バッテリーが使われてきたが、最近ではリチウムイオンバッテリーが使われるようになった。リチウムイオンバッテリーは、鉛バッテリーに比べて放電能力が高く、電子レンジや家庭用エアコンなど消費電力の高い機器もしっかりと動かせる。しかもバッテリーへの充電も速く、軽量で寿命が長いという魅力的なメリットもある。
機能面ではリチウムイオンバッテリーの方が圧倒的に優れているが、価格はリチウムイオンバッテリーのほうが高いため、コストをかけたくない場合には、従来の鉛バッテリーを使用するケースもまだ多い。
いずれにしても、サブバッテリーの存在なくしてキャンピングカーの快適性は得られないと知っておこう。
サブバッテリー
電子レンジにエアコン、冷蔵庫…。キャンピングカーの室内で快適に過ごすために必要な電気製品。これらに電気を供給しているのがサブバッテリーだ。重要なパーツは数々あれど、サブバッテリーは最重要パーツだ。
サブバッテリーの種類
サブバッテリーは大きく分けて2種類が存在する。
ひとつは鉛ディープサイクルバッテリー（鉛バッテリー）。電解液である希硫酸の中に鉛の電極板（正極に二酸化鉛、負極に鉛）が入っている構造を持つ、以前から存在するバッテリーだ。もうひとつは、ここ数年で市民権を得た感のあるリチウムイオンバッテリー。軽量コンパクトで、繰り返し充放電は鉛バッテリーの6～10倍程の次世代バッテリーだ。
①エンジンを停止させても電化製品が使える
②外部からの入力で充電することも可能
③持ち運び可能なポータブルタイプも存在する
鉛バッテリー
従来から存在するバッテリー。最新のリチウムイオンバッテリーに比べれば重く、稼働できる時間は短いが、価格が「安価」というメリットがある。
リチウムイオンバッテリー
リチウムイオンが電解液の中の正極と負極の間を移動して、充電や放電を行う電池のこと…解説するとこのようになるが、要するに小型、軽量、長寿命というメリットを持っている。
ポータブルバッテリー
持ち運び可能な電力供給器。リチウムイオンバッテリーを内蔵したものもあり、USBポートや家庭と同じAC電源を有する。
高スペックのパソコンは、それなりの電力を消費します。リチウムイオンバッテリーだと長時間安心して使える。
1200Wを超える電気ケトルインバーター次第だがリチウムイオンバッテリーでは問題なく使える。
電子レンジは、起動電力が高い。こういうアイテムこそ、リチウムイオンバッテリーが得意とする家電だ。
夏は必需品といえる家電のひとつ。他の家電も使いつつ、一晩通して使える容量のバッテリーだと安心。
バッテリーは優しく扱おう
バッテリーの天敵は「過放電」と「過充電」。過放電とは、バッテリーの持つ電力をすべて使い切ってしまった状態のことで、蓄電量がまったくなくなると、バッテリーは充電できなくなってしまう可能性が高く、リチウムイオンバッテリーの場合でも劣化を早めるので注意が必要。過充電は、文字通り充電のし過ぎにより、バッテリーの劣化速度を早めてしまうこと。過保護に扱う必要はないが、快適なクルマ旅のためにはサブバッテリーが最重要なアイテムであること知っておこう。
続きは雑誌でご確認ください。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281703604/
