キャンピングカーを手に入れたなら、ぜひ知っておきたいのが「くるま旅施設」。誰でも利用できるRVパークから、会員限定のパークまで、さまざまな施設が存在する。その存在を知らないと損することばかりだ。
クルマ旅を楽しむための強力で協力的な施設
くるま旅施設とは、日本RV協会が「快適に安心して車中泊ができる場所」を提供するために定めた条件を満たす車中泊施設の総称だ。「RVパーク」や次ページで紹介している「湯YOUパーク」、「ぐるめパーク」などがそれにあたる。
ただし、「RVパーク」は誰でも施設に空きがあれば利用可能なのに対し、「湯YOUパーク」などは「くるま旅クラブ」の会員でないと利用することができない、という違いがあることを知っておこう。
「RVパーク」は、その数が年々増え続けており、2022年10月現在では295カ所が展開されており、今後も全国各地に温泉、旅館、道の駅、遊園地等のさまざまな施設で「RVパーク」の設置が進んでいくことだろう。
「RVパーク」とは、簡単に言えばキャンピングカーが安心して車中泊できる場所だということ。ほとんど「RVパーク」では予約が不要だが、一部のパークでは予約が必須となっている所もあるので、訪れる前に確認した方が懸命だ。
また、その「RVパーク」に設けられている施設やできることは、アイコン化されてホームページなどに掲載されているから、こちらも要チェック。
キャンピングカーにとって心強い存在である「RVパーク」。そこではルールを守って気持ちよく利用したいものだ。

RVパークでの基本的なルール
1.駐車中はエンジンを停止させる
2.車外でのいわゆるキャンプ行為は禁止
3.車外での調理は禁止、同時に焚火等も禁止
4.発電機の使用や騒音等、周辺に迷惑のかかる行為は禁止
5.ゴミなどのポイ捨て、不要物の置き去りは禁止
6.排水はその施設の決まりごとに従うこと

付加価値のある施設でいつも以上のクルマ旅を
「RVパーク」が誰でも利用できるのに対し、それ以外の「くるま旅施設」は、「くるま旅クラブ」会員限定で利用できる施設だ。
これら施設の特徴は、温泉旅館やホテルなどの駐車場で車中泊が可能な「湯YOUパーク」や、食事をしたレストランなどの駐車場で車中泊が出来る「ぐるめパーク」など、ただ車中泊するだけではない”付加価値”があること。
温泉に浸かった後や、美味しい地元の料理に舌鼓を打った後などに、遠距離を移動することなく自分の乗ってきたキャンピングカーで就寝できることは、創造するだけでも楽しい。
「くるま旅クラブ」の会員になるには、会のホームページに「入会方法」のページがあるので、そこの入力フォーム上に登録して行くだけだ。

地元の食材を使った料理を食べられるものクルマ旅の魅力だ。

電源施設のあるRVパークでは、サブバッテリーに充電を行いながら車中泊することができる。

くるま旅施設を使って全国各地の温泉を巡ることだって可能だ。


”くるま旅施設”のクルマ旅施設
RVパーク

電源設備なども完備された車中泊公認の施設。各地の温泉、旅館、道の駅、遊園地などに設置が進んでいる。
湯YOUパーク

各地の温泉を楽しみながら、その旅館・ホテルの駐車場で車中泊。くるま旅クラブ会員向けの施設。
くるま旅PARK

これまでにない付加価値を提供する車中泊施設。くるま旅クラブ会員は、プレゼントや割引等の特典がある。
ぐるめパーク

レストランなどのお食事処で、その土地ならではの美酒美食を楽しんだ後に、そこの駐車場で車中泊できる。
とれいんパーク

駅などの鉄道施設で車中泊ができる、くるま旅クラブ会員向けの車中泊施設。クルマを置いて電車にも乗れる。
民パーク

お泊りができないところでも、民泊感覚で車中泊できる、くるま旅クラブ会員向けの車中泊施設。
施設アイコンの見方
入浴施設あり

温泉施設などの入浴施設がある。ここならお風呂に入れる。
水道あり

水道水が利用可能。洗い物や給水タンクへの補充が可能。
電源あり

キャンピングカーを想定しているので、100Vの電源が使用可能。
ゴミ処理OK

文字通りゴミを捨てられる設備がある。夏場にはうれしい施設。
ダンプステーションあり

汚水を処理できる設備があるという意味。
24時間トイレ

いつでも利用可能なトイレが設置されているので安心。
プレミアム特典あり

くるま旅クラブ会員なら、さまざまな特典がある。
ペットOK

家族の一員であるペットを連れて利用可能という意味だ。