くるま旅CLUBニュース 第32回「自由気ままに・・」

目次

車中泊する場所として第2位 魅力として感じているのは安心して泊まれること

行くだけでも楽しいRVパークが増えている

キャンピングカーは「走る家」と言われますが、夜にはどこかに泊まらない(停まらない)といけません。自由気ままなキャンピングカーといっても、 中には車中泊が許可されていない場所もあるので注意が必要です。

私も過去に、広々とした駐車場に車中泊していたら、暴走族がやってきて激走バリバリ大会になってしまったとか、イヤな思いや怖い思いをしたことがありました。

全国各地にある道の駅や高速道路のSA・PAも 、基本「仮眠・休息」となっていて、長時間や連泊などが制限され、中には、あまりのバッドマナーに業を煮やして「車中泊禁止」のサインを掲げている施設もあります。

そこで、頼りはRVパーク?となりますが、日本RV協会の「キャンピングカー白書2023」から、その実態をご紹介します。

(1)「車中泊する場所として多く使っているところ」

「車中泊する場所として多く使っているところ」という質問に対しては、2022年では、1位「道の駅」( 79・5%)、 2位「RVパーク」( 61・3%)、 3位「高速道路のSA・PA」( 56・7%)となっています。

2013年にはベスト5にも入っていなかったRVパークが今や第2位ですから、「堂々と車中泊できるRVパーク」の利用比率は年々上昇してきているようです。

2023年7月現在、全国で360カ所を超え、異常気象と言えるような暑い夏などはエアコン必須となるので、電源が使えるRVパークは、料金がかかっても利用する人が増えているようです。

(2)「これまでにRVパークを利用したことはあるか?」

「これまでにRVパークを利用したことはあるか?」という質問では、76・2%、つまり、約8割がRVパークを利用しているという回答となっています。今後も、RVパークの増加、認知度が進めば、さらに利用は増える でしょう!

これまで「車中泊」という手段としての利用が多かったRVパークですが、最近では、いろいろと特徴のある「行くだけでも楽しいRVパーク」も増えています。 たとえば、利用者の利便性のあるサービスやコンテンツを提供するRVパークなどです。キャンピングカー先進国である欧米では、施設内にボウリング場まであるRVパークもあるので、今後の日本のRVパークにも大いに期待したいものです。

(3)「RVパークの利用料金はいくらぐらいが妥当だと思うか?」

「RVパークの利用料金はいくらぐらいが妥当だと思うか?」という質問に対して、もっとも多かったのが1000~2000円台、次に多かったのが3000~4000円台で、5000円以上というのは少なく、高くても4000円台というのが許容範囲のようです。

が、金額だけではなく、コスパ、 つまり相対金額を重要視しているのではないでしょうか? その証拠に、利用料5000円以上でも、恐ろしい程の高付加価値路線で、予約も取れないくらいに人気のRVパークもあります。

(4)「RVパークの魅力として感じていること」

「RVパークの魅力として感じていること」という質問では、1位「安心して泊まれること」( 80・2%)、2位「100V電源が利用できること」( 80・ 1%)、3位「トイレが常時使用できること」( 79・0%)となっています。

RVパークの開設条件にもなっている電源、トイレは当然として、1位に「安心して泊まれること」がランキングしたのは、日本RV協会がこれまで訴求してきた「安心して安全に利用できること」というコンセプトが、利用者にも十分にメリットとして感じられていることが分かります。

(5)「RVパークに希望すること」

「RVパークに希望すること」という質問では、1位「施設をもっと増やしてほしい」( 80・ 3%)、2位「入浴施設が近隣にあること」( 73・1%)、3位 「区画の空き状況の情報提供」 ( 57・4%)、4位「インターネットによる予約システム」( 51・ 7%)となっています。1位、2 位は当然として、人気・認知度がアップする反面、空き状況が分からない、中々、予約がとれないことに対する要望として、3位と4位の結果にも納得がいきます。

・・・に近いRVパーク

お茶畑に近い「RVパーク鈴鹿tea side」

東名阪自動車道で亀山辺りを通過する時に、「渋滞サイン」にウンザリすることはありませんか?特に長距離を走ってきた時などは、そこでココロが折れ、力尽きることもあります。

そんな時に、東名阪自動車道鈴鹿ICからクルマで5分、新名神高速道路鈴鹿PAスマートICから5分のアクセス良好な、まさに痒い所に手が届くような立地にRVパークがあります。私も高野山からの帰り、もうこれ以上は無理〜という状況で、このRVパークを利用しました。

渋滞以外では、鈴鹿サーキットでレースがある時にも便利かと思います。鈴鹿ICから降りて、何やらお茶畑が多い所だなと思っていると、本当に「tea side!」、お茶畑の横にRVパークがあるじゃありませんか?

ここには、シャワー・トイレ・水場など、必要なものはひと通りありますが、クルマで約10分程度のところには温泉もあります。途中にはラーメン屋さんやガススタンド、コンビニ、そのお向かいには「パンダ食堂」という、パンダの肉が食べられる訳ではなく、普通の食堂がありますので、何かと便利です。

いろいろなRVパークがありますが、お茶畑に近いまさに異色のパークでした。

富士山と海に近い「トライアルパーク蒲原 RVパーク」

なんだなんだ、ここは!? RVパークから富士山がバ〜ンと見えます。パークのコーンも富士山デザイン! そしてBBQや、なんとサウナまで富士山を眺めながら楽しめます。

その一方で、大きな堤防を越えると海も近い! 遊泳禁止ですが、ビーチで寛ぎ、波打ち際を歩いたりと楽しめます。 何が釣れるのか? 釣りをしている人もいます。

東名高速道路富士川スマートICより約10分といるロケーションに、こんなRVパークがあるとは知りませんでした。 施設自体も、その名の通りトライアルパークなので、ビアガ ーデンから気球まで四季折々に、あれこれトライアル的なイベントが楽しめます。これは定期的にサイトチェックが必要ですね。

ここで開催される企画もののイベントはもちろんですが、 仲間とのオリジナルイベントやプチ・オフ会も企画できるかもしれません。

さらに、パークからすぐの蒲原宿は、江戸時代、日本橋から15番目の宿場町。現在でも、県内で唯一歴史国道として認定された宿場町となっていて、なまこ壁が特徴的なお屋敷や和洋折衷の大正モダン建築など、レトロな街並みが魅力です。

あれこれ楽しめる、富士山と海に近いRVパークです。

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