今、キャンピングカーが注目される理由と、泊まれる「車中泊パーク」紹介

災害大国日本でキャンピングカーが注目される、納得の理由

災害時に「キャンピングカーに期待すること」や「購入後の意識変容」

有事の際に防災グッズとしてキャンピングカーの活躍が増加している。
というのも、近年の日本では自然災害が多発し、その中でも大規模な地震や、台風、そして日常的になりつつある大雨といった、深刻な被害をもたらしているのが実情だ。

こういった状況の経験値から、災害時に避難生活を送ることを前提に、家庭に泊まれるクルマの導入を考える人が増えている。

そして現在では、キャンピングカーの購買後の意識も変容している。
たとえば、以前はキャンピングカーは主にレジャー用途に利用されることが多かったが、最近では災害時にも活躍することが期待されている、といった具合だ。

キャンピングカーは部屋をコンパクトにしたプライベートを確保できるのが特徴だ。
さらに車両やモデルによっては電気や水の確保が可能なので、停電や断水があった場合でも、避難先として十分なプライベート空間を確保できる。

また、キャンピングカーは移動手段としての機能も備えているため、避難先を移動することもできる。

こうしたキャンピングカーの災害時の活躍が期待される一方で、実際に購入する際の意識も変化してきている。
たとえば、従来はスタイリッシュなデザインや設備が充実していることが重視されていたが、近年は災害時に必要な機能や設備の充実が求められるようになってきている。

また、キャンピングカーユーザーたちは、災害時の避難生活を考えて防災グッズや備蓄品などを車内に搭載していることも多い。

つまり災害時を想定したうえでキャンピングカーへの注目度が高まり、すでに所有するユーザーの意識も変化しているということだ。

※ただし、実際に災害時にキャンピングカーを避難先で利用することは、避難所や公共施設ごとの指示があった場合に限られるので、注意。

4人に1人が防災・災害対策を考えている

最近のキャンピングカーショーな土では通常の車両展示だけではなく、JRVAのブースでは、キャンピングカーに関する情報発信として、キャンピングカーの非常時での活用を伝える展示なども行われている。

キャンピングカーの「防災」に対してのニーズは、日々、高まっており「キャンピングカー白書2022」でも、「災害時にキャンピングカーに期待すること」や「購入後の意識変容」についてまとめられているので今回はそれらをご紹介します。

①購入後のライフスタイルの変化で4人に1人が「災害への備え意識が高まっている」

キャンピングカー購入後のライフスタイル変化についての調査結果では、「時間を気にせずに旅行ができるようになった」「今まで行けなかった場所を目的地にできるようになった」など、公共交通機関ではたどり着くことができない場所、もしくは、宿泊施設のない場所での宿泊などを目的地とする、キャンピングカーの利便性を発揮した使い方の回答に続き、その4番目に「災害等への備えの意識が高まった」(25.8%)とあり、レジャー用途、防災、テレワークなど、いろいろな使い方が提案されているキャンピングカーが、防災対策として認識されていることが分かりました。

②ほとんどのオーナーがキャンピングカーは災害に活躍すると感じている

キャンピングカーが災害時に活躍するかどうかについての調査では、98.4%が災害時に活躍すると感じており、キャンピングカー購入のきっかけとしても、4人に1人が防災・災害対策を考えていたことからも、その機能性について期待するオーナーが多いことが分かります。

「キャンピングカー=アウトドアライフを楽しむもの」という枠に収まらない形で活用されていて、具体的には「空間(プライバシー)の確保」がもっとも多く、次いで「電源の確保」などが上位にきています。避難所でのプライバシー問題や、また、非常時での明かりの確保以外にスマホ充電など、現代生活に欠かせない生活を維持できることも評価され、キャンピングカーは災害時の安心感を提供することにも適していると考えられます。

③一部の地方自治体では、キャンピングカー活用の災害協定が結ばれることが多くなっている

東日本大震災や熊本地震などでキャンピングカーが活躍した実績、特にキャンピングカーの特徴である空間の広さ、就寝スペースが確保できる点や、災害が起きたときに現地に招集される国や自治体の職員の仮眠する場所、緊急事態が解除されるまで役場に滞在しなくては行けない状況を改善するなど、国や自治体にキャンピングカーを持つメリットが評価されつつあります。

キャンピングカー先進国であるアメリカでは、自治体や政府がキャンピングカーを所有していて、平時はキャンプ場などに低価格で貸し出し、有事のときには被災地で活躍できる仕組みがすでに作られています。こうした事例は日本でも広がっていくかもしれません。

キャンピングカーが一番活用されている観光産業では、今後ますますキャンピングカーの需要が高まる一方で、国や自治体、個人のオーナーさんには、防災グッズとしてもキャンピングカーの活用が増えるかもしれません。

満足度の高い、キャンピングカーで泊まれる車中泊パーク

あのムーミン谷にRVパークができた!【RVパーク メッツァRVパーク】

埼玉県飯能市にある郊外型レジャー施設「メッツァ」のエントランスエリアに、RVパークが開設されました。
「メッツァ」は、フィンランド語で「森」という意味だけあって、豊かな自然と、森と湖に囲まれた場所にあり、北欧の生活をテーマとした複合施設「メッツァビレッジ」と、ムーミンの物語を主題とした「ムーミンバレーパーク」の2つのゾーンからなります。

広い駐車場に利用台数30台。そのうち、電源あり(1500W)スペースは4台4500円/泊、内7.5mスペース1台。電源なし7.5mスペース2台4000円/泊が、駐車場内に点在しています。
つまり、電源と車両サイズにこだわらなければ、ある程度まとまった台数でも車中泊が可能になります。

メッツァビレッジは、北欧の生活をテーマとした複合施設、マーケット、カヌーやワークショップなどのアクティビティ、季節のイベントなどを体験できるゾーンで、特に入場料はあリません。
「ムーミンバレーパーク」から先は有料になっていますが、パスを提示すれば自由に再入場可能です。

物語の中だけの世界だと思うと、年甲斐もなくドキドキワクワクします。
都心から近くて、温浴施設もあり、非日常空間での1日を楽しめるのですから、その満足度はハンパなく高いと言えます。

施設はRVパークまるでグルメパーク? 【民パーク MOMO】

まさかこんなところでお泊まり?想定外の車中泊が民泊感覚で楽しめるのが「民パーク」です。
山梨県北杜市に開設した民パークMOMOも、まさにそんなところ。

RVパークと言っても良い位の設備、電源や24時間トイレ、無料な上に何度でも入れるシャワーなど、それだけでも大満足なのに、加えて、まるでぐるめパークか!?と言わんばかりの食事も楽しむことができます。

すべて地のもの、北杜市やパークがあるお庭で採れるものをふんだんに使った料理、それもすべて手作り!寿命がグングン延びてしまうそうな?そんな料理が、信じられない価格で味わうことができます。

まず、チェックイン時に驚くのが、くるま旅クラブのプレミアム会員にプレゼントされる「山葡萄ジュース」。
まったく砂糖を使っていない濃厚な味わいのジュースを丸々1瓶いただけます。

その季節の旬に合わせた手作り料理、私の訪問時にはなんと、松茸ご飯に松茸湯豆腐!もちろん、地のもので取り立てなので、香りもブワッときます。
その価格の3〜4倍は取っても良い内容と味に、もう満足度のゲージは上限をぶち抜きます。

近くには、清里や白州もあり、それらの観光拠点ともなるこの場所に、まさか、こんな民パークができたとは!この原稿を書いていてもリピートしたくなるパークです。

キャンピングカーライフを楽しんでください

今キャンピングカーが注目される訳、そして購入後の遊び方をご紹介しました。興味があるかたは、ぜひ参考にされてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!