ジムニーでアウトドアスポーツ!! 第36回 テンカラ編

管理釣り場は難易度高め。スポーツ要素が高く、テクニカルなのだ!

現在の管理釣り場は全国各所で大会が開催されるなど、ひと昔前のどことなく暗いイメージは皆無。アウトドアアクティビティとして、幅広い人気がある。ネイティヴの釣りと違い難易度も高く、スポーツ要素が強いのだ。

平谷湖フィッシングスポット

長野県にある管理釣り場『平谷湖フィッシングスポット』(実は筆者の行きつけ)。ルアーとフライ、テンカラ、さらにエサ釣りに対応しており、魚影もかなり濃いので人気が高い。他にも筆者が特に気に入っているのは料理。多くの管理釣り場はカップ麺など簡素だが、ここはメニューが豊富でどれも美味しいのだ。

住所:長野県下伊那郡平谷村737-181
TEL:0265-48-1127 営業時間:7:00 ~ 17:00

オシャレな雰囲気の建屋。中には食堂があり、これがまた美味しいのだ。手強い管理釣り場で通用する疑似餌の販売もしている。
施設長の服部さん。ルアー釣りのインストラクターもしており、的確なアドバイスが貰える。
エントリー用紙に記入して、レギュレーションを確認。初回に会員証を作るのだ。

テンカラでリベンジ!釣れる釣りでマウントだ

 昨年の今頃、このアウトドアスポーツで初めて釣り企画をやってみた。その時に、ぐっさんがイマイチな反応だったのを思い返して、何気に聞いてみた。正直ぐっさんは釣り企画ってどうなの?「ん〜、実はあんまり得意じゃないんですよね〜。前の時もちょっとしか釣れなかったし」。おっ? それならぐっさんが釣れつつ、さらに筆者がもっと釣れば初めてマウント取れる可能性が高いぞ! 筆者がいつも行く管理釣り場に誘い込んじゃえば勝てるぜ! あからさまにテンカラだけだと〝また前と一緒?〟って思われちゃうけど、ルアーもやるって言えばなんとかなるかも? でも俺はルアーめっちゃ下手なんだよなぁ…。そうだ、富山のオートサービスイシグロ・石黒さんの力を借りよう。彼と彼の友人の上野さんが居れば、ぐっさんも釣り企画で承諾してくれるはず。ということで、長野県の平谷湖フィッシングスポットへGO!
 最近はアウトドアアクティビティで、管理釣り場がクローズアップされている。大会などもあり、スポーツとして認知されているのだ。ただし、ネイティブの釣りと違い、キャッチ&リリースで何度も釣り上げられている魚はかなり手強いので、いち抹の不安が…。
 ちなみに、この『平谷湖フィッシングスポット』は、ご飯が美味しいのがお気に入りのひとつ(コレかなり重要!)。レンタルの道具も揃っていて、ルアー、フライ、餌釣りなどに対応している。釣れるルアーや、毛鉤の販売をしているので、完全初心者が来ても楽しめる釣り場なのだ。
 石黒さんがルアーで始めるとのことで、ぐっさんもルアーにチャレンジしたのだが、これが超難しい。筆者はルアーで釣った経験がなく、ネイティブの道具では全く歯が立たない。まずいぞ…。ぐっさんが釣れて、それ以上に俺が釣る作戦なのに。そこでぐっさんを口説いてテンカラに移行。富山の上野さんに頼んで、レクチャーしたもらったら、ぐっさんが爆釣! レベルラインで投げていたのをテーパーラインに変更すると、キャスティングもバッチリでなんだか様になっている。ぐっさんも「釣れる釣りってめっちゃ楽しい!」と上機嫌だ。今から筆者が始めてもマウント取れない…。今回は始めてマウント取れるかもって思ったんだけどなぁ〜。非常に残念だ(泣)。

釣り仕様にカスタマイズされたオートサービスイシグロのJB23

インテリアを見てびっくり!
これはどこでも走れる釣り道具箱か?

普段はネイティブの釣りをしている石黒氏のジムニーは、かなり釣りに特化した仕様となっている。コック付きのロトパックスは、すぐに手を洗う必需品なのだ。

テンカラの道具と装備をCHECK!!

道具はかなりお手軽なのだ
テンカラというのは、リールのないフライフィッシングのこと。用意するのは、ロッド、リーダー、ティペット、毛鉤。さらに、帽子と偏光グラス、フォーセップが基本の道具となる。軽い毛鉤を投げるために、自重のあるラインを利用してするのポイントだ。ロッドの長さは、3メートルから4メートル弱、ラインの長さは、4メートルから5メートルでセッティングする。魚に見えないように、ラインの先端にティペットと呼ばれるひと際細い糸を使用し、そのさきに毛鉤を装着するのだ。仕掛けはこれで終了。お手軽簡単装備がテンカラの魅力と言えよう。

リリアンと呼ばれる先端のヒモ部分に、ラインの先に作ったちちわを結びつける。リールがないのでシステム変更時はここから変える。
振り出し式のロッドと、持ち歩く毛鉤。ラインを組んでしまえば、持ち歩くのはこの二つだけになるのだ。
魚の口から毛鉤を外す際に、なるべく魚に触れないようにフォーセップを使用する。
ちょっとわかりにくいが、釣り特有の結び方を行う。絶対解けない結び方なのだ。
晴れた日は日差しにさらされるから帽 子は必須。また毛鉤が身体に刺さることもあるので、その予防になる。
魚の入る場所が見えた方が釣果につな がる。偏光グラスは水の中の様子がよく見えるのでオススメだ。

達人級の腕前を持つイシグロ氏からレクチャー

細かな気遣いが、ダイレクトに釣果に反映する
魚の特性を考慮し、どこに疑似餌を落とすべきなのか? ルアーの場合は? 毛鉤の場合は?などをぐっさんに事細かくレクチャーしている石黒氏。偏光レンズをつけていると、魚の口が見えるので、疑似餌に噛み付く瞬間が見えるのだ。ルアーの場合、リールを巻く速度なども釣果に影響する。

指導のおかげで見事にニジマスをGET!!

ルアーではなかなか釣れなかったが、テンカラにチェンジしたら、ぐっさんの爆釣Timeがスタート。表層での釣りも、チョイ沈めた釣りもなかなか上手かった。この合わせる釣りにぐっさんは気に入ったようで、とってもご機嫌になっていた。なんか悔しいぞ(笑)。

狙った獲物を捕らえるためのキャスティング術

①オーバーヘッドスロー
最も基本となる投げ方。スピニングリールの場合はラインを離すタイミングと、ロッドのしなりを感じるように意識するのがコツだ。

②サイドスロー
低い弾道で投げることができるので、この投げ方が最も実戦的と言える。ただし目的のポイントに向かって真っ直ぐ投げるのがちょっと難しい。

③アンダースロー
水切りショットなど、水面ギリギリの弾道で投げる際にこの投げ方は重宝する。しかし慣れるまでは、弾道が浮き上がってしまうから難しい。

④バックハンドスロー
立っている場所の右側に障害物がある場合、この投げ方以外でアプローチする方法がない。渓流などでは、かなり有効な投げ方となる。

⑤ボウアンドアロー
距離は必要ないのだが、ピンポイントでポイントにアプローチしたい時にはかなり有効な投げ方。ロッドの反発を利用し、弓矢のように投げるのだ。

複数の投げ方を習得
テンカラでもこれらは可能だ

獲物を釣るためにはキャスティング技術を習得することが非常に大切。開けた管理釣り場の場合はオーバーヘッドスローひとつで用事は足りるだろう。しかしネイティブの釣りに行った際には様々な投げ方が要求されるからだ。管理釣り場に行った際には練習を含めて様々な投げ方を習得したい。上記の5種類を覚えさえすれば、どこに行っても通用する。また山岳渓流に挑戦する場合は自然のままに育った森や林があったり、釣れそうなポイントの上にブッシュがあったり、様々なシチュエーションが考えられる。そうなった場合、オーバーヘッドスローだけでは全くと言っていいほど釣りにならないから是非ともマスターしよう!

釣れる釣りがやっぱり楽しい
管理釣り場、奥が深い!

ぐっさんにテンカラを教えてくれたのが石黒さんの友人、富山エリアで『鮎の友釣り』の強者と知れ渡る上野さん。教え方が上手くてあっという間にぐっさんが上達したため、筆者がマウントを取れなくなってしまった…。今度は筆者に教えてくださいm(_ _)m

達人イシグロ氏が難しいと言われる管理釣り場でのルアー釣りに挑戦

ネイティブではかなりの釣果を出している石黒氏でも管理釣り場のルアーはかなり手強いらしい。ちなみに、筆者は管理釣り場でルアーで釣り上げたことは一度もない。石黒氏はかなり粘って見事ルアーでニジマスをゲット。「服部さんのレクチャーがなければ難しいかった…」と、石黒氏も管理釣り場の難しさを再認識した。

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