ジムニーでアウトドアスポーツ!! 第32回 パックラフト+シャワークライミング編

観光気分で踏破は無理。そこには本気の冒険があった

筆者のリベンジに巻き込まれた西川さんと捜査官
今までとは全く違う難易度に現場で顔面蒼白
一切の冗談抜きにリアルな冒険を体験したのだ
とにかく無事に帰れて良かったぁ〜!

この時はまだ細かいことを説明していない(^o^)

準備が完了した時は、何も知らずにまだまだ元気いっぱい。本当はカナヅチの捜査官もまだ余裕の表情。この後に川の説明を聞いたふたりは…笑

靴が超重要アイテムリュックに入れて出発!

必要な道具はコレだ!! パックラフトを行う道具はいつも通りなのだが、今回はパックラフトを背負うリュックと、川の中を歩ける靴が重要。シャワークライミングで靴が滑るのは命取りとなる。きちんとした装備を使うことで思い切り楽しめるのだ。

ふたりを陥れる作戦 成功したようで不成功

 SNSでご存じの方も多いだろうが、ここ最近、パックラフトが大人気。本誌ではこれまでに元気商会・縣さんに協力してもらって、様々なパックラフトを使用した遊びを紹介していが、筆者はひとつだけ心残りがあった。
 いつも通りに、ぐっさんに次何する?と打ち合わせの時に、リベンジしない?と提案。「えっ?リベンジってなんですか?」前にパックラフトとシャワークライミングの複合をやろうとして、雨で水深が増してシャワークライミングを断念したことがあったよね。あそこにリベンジしに行かない? と提案したのだ。「あ〜、ありましたね。いいですよ。メンバーどうします?4WDプロジェクトの西川さんと、捜査官呼びましょうか。あの二人ならなんとかなるでしょ」 と語るぐっさんが悪い顔してる(実)。実は前回リタイヤした場所、パックラフトで川に降りる際にポーテージしないと無理な場所が1箇所、波の高さが高く、瞬間的に高低差2メートル弱になる場所が複数ある。初級的な川ではないのだ。「縣さんにも連絡とっておきますね。たぶん、僕ひとりではあそこで複数同時に沈されると対応できないので。では、今回はリベンジ企画ということで、パックラフトとシャワークライミングですね!」。ということで、今回の企画は決まった。何も知らないのは西川さんと捜査官のふたり。かなり楽しみになってきた。

川に流された時の対処法をレクチャー

今回の川の難易度は今までより高いので、事前に復習を兼ねてレスキューされる側のレクチャーをおさらい。ロープを投げてもらった際の持ち方、ディフェンシブスイムと、アグレッシブスイムをしっかりと復習する。激流の中では、下流を見ながらのディフェンシブスイムが必須のテクニックとなる。これが出来ないと、どんな怪我をするのかわからない。さらに難しいが常に冷静でいることの重要性が今回の川では最も重要となるのだ。

 取材当日、ふたりには、パックラフトを背負って川を遡上するよ〜。頑張ってね!と声を掛けただけ。難易度に関しては何ひとつ言っていない(笑)。ぐっさんにも確認すると、筆者と説明は一緒。現場では縣さんが「1箇所だけ、侵入すると死んじゃうとこがあるので、ちゃんと前を進んでいる人を見て、丘に上がってポーテージしてね!」。それを聞いてふたりは、「えっ? ポーテージって何? 死んじゃう場所? えっ! えっ? 」。「那須さん、ぐっさん説明してないの?」。「あー、今回は冒険です。頑張ってくださいね!」。「えーーーーー!」とふたりの絶叫が響き渡る中で、パックラフト開始。
 それでも西川さんと捜査官は予想外にパックラフトはスイスイで「楽しい」を連呼。シャワークライミングも、お互い助け合って難なくクリアした。筆者も前回のリベンジをどうにか果たすことができた。でも、やっぱりここはハードだわ…。でもまた来よ〜っと。

パックラフト編
スタートポイントに到着。ここで、とりあえずレスキューされ得る側のレクチャーをおさらい。なんで今さら?と、疑問に思うふたりに、今回のルートを初めて説明すると、「えっ?マジで!」と、真面目に講習を受けていた。
波の高さは過去最高難度のはずなんだけど……、全員が良い調子で下る。西川さんも、捜査官も「ここの川の波、かなりやばいね!」と言いながら、余裕で笑顔を見せている。ふたりの基本能力が筆者とぐっさんの読みより高くて喜ばれてしまった(作戦失敗)。捜査官に至っては「もの足らない!」を連呼。う〜ん、ここよりハードだと、筆者がマズイぞ。ぐっさんが「ふ〜ん、了解!」と、ニヤッとした笑顔が脳裏に焼き付いている。今後の企画がちょっと怖くなった…。
ポーテージってエスケープ 確かに無理だわ!
まったりセクションは絶景ポイント。この川は両岸からの侵入ルートがなくて断崖絶壁に囲まれている。とても日本とは思えないこの景色は、川を降る人しか見ることのできない特権なのだ。
川を下ってシャワークライミングのスタート地点に到着。ここで、パックラフトを畳んでリュックに詰めてからスタートする。
今からこの川を遡上する。スタート地点こそ緩やかな雰囲気だが、徐々に水流が増して、高低差もキツくなる。
シャワークライミング編
西川さんと捜査官はシャワークライミングが初体験。ここで捜査官が「シャワークライミングなんて可愛いネーミングしたの誰だ〜!そんな可愛いもんじゃないぞ〜!」と叫び、それを聞いて全員が爆笑した。確かにそうだ。足を滑らせたらケガは避けられないので、緊張しながら前に進む。水深は腰以下なのだが、水の圧力が凄いのだ。一瞬の気の緩みが危険を招く。

縣さんは、あっという間に進んでいく。それも、最も水流のキツイところをスイスイ。筆者もチャレンジしたのだが、一歩も歩けなかった。本物の冒険家は凄い!

余裕の4名で〜す!今回も楽しかった〜!
川を出たところで、筆者の体力が限界。みんなタフすぎる。捜査官と西川さんが想像以上にタフだった。それにしてもホントに疲れた〜!
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