購入前に「キャンピングカー乗りのみんなはどうしているの?」という疑問を解決しておきましょう!
今回は日本RV協会より発行されている「キャンピングカー白書」をもとにご紹介します!
キャンピングカー購入前に気になる疑問を解決しよう
オーナーの特徴
「キャンピングカーに乗る人は、どうせお金持ちでしょ?」、「平社員の自分にはとても買えない」なんて思っていませんか? そう。お隣さんの収入事情は、一番気になる部分ですよね。しかしキ、ャンピングカーユーザーさんは普通の一般家庭のかたが多いです。そんな気になるお金の部分を赤裸々に覗き見していきましょう。また購入後の駐車場事情、駐車場に合わせた車両選びなども紹介します。
キャンピングカーの展示会に足を運ぶと、50台から150台ほどの車両が展示されていることが多いです。
これだけ多いキャンピングカー。どんな車両を選んだらいいか、迷いますよね。
そこで、すでにキャンピングカーを購入されて楽しまれているユーザーの特徴が、こちら。
情報源

インターネットやSNSの情報が溢れるなか、意外にも(?)みなさんきちんと実車の確認を重視している傾向が多い。実車確認で重視する点はサイズ感、そして走行性を確認してから購入を検討するユーザーも多い。装備のオプションもこのタイミングで検討する。
購入のきっかけ

キャンピングカーユーザーの実に半数がペットと一緒の旅を楽しむ。なかでもペットと泊まれる宿の予約難から、愛車内で家族水入らずの時間を手放しに満喫できる車での旅がキッカケになるユーザーが相当数いる。災害大国日本の「いざ」を想定するユーザーも多い。
お支払い事情

ベース車の値上げに伴い、全体的に高額化しています。「JRVA特別オートローン」という長期ローンを活用するユーザーも。先輩ユーザーは「体が動く若いうちから楽しんだほうがいい」と話し
購入価格

コロナ禍の影響によるベース車・パーツ不足・材料費高騰の影響で、全体的に値上がりの傾向にある。そんななか、最長240回払いのローンを活用して高価格帯の車両を購入する傾向も。妥協せず、一生に一度の出会いを信じて車両選びをするユーザーも多い。
保管場所

駐車場サイズを考慮して車両を決めるユーザーがほとんどです。賃貸駐車場は大家さんによっては、枠内に駐車できても「見た目が大きい」という理由で2台分の駐車場料金を求められることも。
気になる世帯年収

「キャンピングカーは金持ちの道楽説」は、実は間違っているようだ。一般的な会社員や若い内から「人生を豊かにするアイテムのひとつ」として購入するユーザーも。もしくは、定年を待たずに頑張って早めに購入して、プライベートを満喫するユーザーが多い。
車両の決め手
ベース車の気になる論争に挙がる「2駆VS4駆、ディーゼルVSガソリン」、そして同じくらい談議される「トイレの有無」をはじめとする装備のことなど、気になるみんなの理想と実情をご紹介します。
なかには、理想との乖離も見られ、購入に至るまでのリアルな様子を垣間見られます。
ぜひ、ご自分の旅のスタイルに照らし合わせてみてください。装備ひとつとっても、現在との価値観が変わるかもしれません。
聞きづらい車両の購入価格や収入も見えてきたことで、次に気になるのは実際の車両選びではないでしょうか。
車両選びの論争となりやすい、気になるベース車のことから装備のことまでまとめてご紹介します!
自分のスタイルにあった車両選びの参考にしてくださいね。
ディーゼルvsガソリンと販売割合


荷物積載量が多く、車両重量が重くなりがち。だからパワーのあるディーゼルエンジンが理想。でも実際に販売されている車両の約7割がガソリン車!約-5℃から凍結するディーゼルは雪国には不向きなど、理想と実際の選択に差異があるんだね。
2WD?4WD?論争

キャンピングカーは装備や架装が手厚く、車両重量が重くなりがち。また、エンジンをかけずに使用できる暖房設備などキャンピングカー特有の装備もあるため降雪時期のレジャーにも活躍する。ゆえに道路状況に左右されないパワーをベース車両に求めていることが分かる。
トイレの有無と種類


キャンピングカーの約1/2台にトイレが設置されていることが分かるね。防災の観点から、後載せできるポータブルトイレを装備するユーザーも増えているよ。高級トイレ「ラップポン」も大人気!
車両サイズ&快適性

車体サイズによって確保できる車内空間は必然と異なり、あわせて駐車場の確保という別の課題にも直面する。そのため、実際の車体サイズと車内空間のバランスが重視される。同じサイズのベース車でもレイアウトによって体感する空間が異なることにも注目したい。
人気の装備

求める装備も現代ならでは。近年の暑さ対策に、エアコンを標準装備する車両もあります。エアコンは本格的な家庭用タイプからポータブルタイプまで選択肢が広く、電気装備の充実さも重視傾向に。
遊びの決め手
せっかくキャンピングカーを購入しても、本当に活用するか不安に感じているユーザーも多いです。
そこで、みんなはどの程度キャンピングカーで遊びに出かけているのか、何泊の旅が多いかなどを覗き見してみましょう。1回あたりの旅の予算や、キャンピングカー購入後の生活の変化もご紹介します。
特に気になるのは、クルマを使った旅をする前と後の悩みの改善です。事前に予約が必要なお宿、そしてペットホテルの予約は、不定休なお仕事をしている人はなかなか手が出せない旅行プラン。その点、動くプライベート空間であるクルマ旅は、交通公共機関の出発時間にとらわれることもなく、宿のチェックイン時間を気にする必要もありません。やんちゃな年頃のお子さんやペットと一緒の旅は、クルマでの旅が相性抜群なのです。
クルマで寝泊まりしながら旅することで、実際に旅先の選択肢が増えたユーザーが多いことがアンケートからも分かっています。悩みがある人には、背中を押してくれる決め手のご紹介になることでしょう。
キャンピングカー購入前のかたからよく聞く不安の声が「どこに遊びに行ったらいいか分らない」、「どれだけ遊び倒せるか分らない」、
「キャンピングカーの購入費で逼迫して、遊べないのではないか」です。
購入しても、使わなければもったいないですよね。みなさん、どうしているのでしょう。
稼働の頻度

月の使用頻度が高めなのが特徴的。購入段階で「普段使いできる車両選び」をするユーザーが多いためだ。普段の買い物だけでなく、毎日の出勤に出動する車両もある。街乗りはもちろん、真の意味で「普段使いできる」小回りがきく車両が人気の傾向にある。
ゴールデンウィーク&シルバーウィーク

みんながよく出かけるのは5月と10月が突き抜けているね!ゴールデンウィークや秋の行楽シーズン、それからお花見やシルバーウィークの季節は気候もよくて、遊びたくなるもんね。
旅の期間

手軽に1泊2日から、2泊3日の旅のスタイルのユーザーが多い傾向にある。日常遊びは休前日から気軽に、長期休みは計画立てて中長期を楽しむスタイルが多い。不定休なお仕事には、宿の予約不要で思い立ったらすぐ出かけられるクルマでの旅が相性がよい。
ひとりあたりの支出

宿泊の旅行の支出平均は約5万円。一方、キャンピングカーユーザーは1〜3万円のユーザーが多く、宿泊費を抑えてご当地を満喫するスタイルが多い傾向にあります。コストを抑えて最大限楽しめるのも強みですね♪
時間に縛られない

お子さんやペットと一緒の旅は「騒いで迷惑にならないか心配、入れない場所がある」と悩みを抱えるユーザーも多いです。その点、クルマはプライベート空間でマイペースに旅ができていいよね!
車中泊の実情と求めること
キャンピングカーや車中泊をしたことがある人なら一度は聞いたことがあるであろう「RVパーク」。RVパークは有料で利用できる車中泊施設なのですが、実はその歴史は意外にも浅いのです。
開設から約10年という月日のなかで、利用者が約12倍に増えた理由を掘り下げています。RVパークの魅力を知れば、みんなが有料の施設を利用している理由も分かり参考になるはず!
リアルなユーザーの要望の声もご紹介しています。要望の声が多ければ多いほど、施設もユーザーが求めるサービスに寄せられていきます。どんどん利用して、リアルな要望の声を届け、どんどん使いやすくしていきたいものですね。
先日、悲しい声が寄せられました。
「キャンピングカー購入前にレンタルキャンピングカーを借りたけど、どこに泊まっていいか分らずに、自宅駐車場に戻ることにした」
悲しすぎます。期待が膨らむ初めての旅だからこそ、思う存分楽しんでいただきたいです!
車中泊場所の移り変わり

RVパーク1号が整備されたのが2012年7月。それ以降「安心してゆっくり車中泊できる施設」の認識が高まり、有料車中泊施設を利用する人の数が増えています。意外と若い歴史だったんですね!
RVパークの魅力

仮眠ではなく、ゆっくりしっかり体を休めて、家族揃って安心して泊まれる車中泊施設が好まれていることが分かります。同様に、充電が必要なアイテムが旅のお供になっていることも分かります。
ごみ処理費

500円以内でゴミを受け入れてくれると嬉しいというユーザーが大半を占める。生ゴミやペットのトイレなど、ニオイが気になる季節や長旅の道中にはとても助かる。受け入れ施設が増えると嬉しい。
利用料

休日ごとに何回も使いたいから、1度あたりの利用料を抑えて欲しいのがユーザーの本音。別途ゴミ処分費や電源使用量が発生してもよいので、駐車料金は周辺のコイン駐車場と同等額程度だとありがたい。
キャンピングカー白書では、発行元の日本RV協会への要望も届けられた。要望で一番多かったのは「ユーザーに向けたインフラの整備、サービスの充実」で、実に75%を超える声だった。そのため今日もリアルタイムで、日本RV協会と子会社であるくるま旅クラブが力を合わせて、キャンピングカーだけでなくクルマでの旅を楽しむユーザーのために「泊まれる施設とサービスの充実」のため、関係各所との連携をはかっている。

この記事は『キャンプカーマガジン Vol.100』より一部抜粋した内容です。
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