「なんかなるかったね〜」その言葉を忘れないぞ!
毎年この時期のネタに困っている。ぐっさんからは「うーん、三重県でケイビング+シャワークライミングの体験ツアーか、山岳アドベンチャーの施設体験かなぁ?」と提案されたので筆者も再検討。そして以前パックラフトの川下りをした時に西川さんと捜査官、Kenzyが「難易度がなるい!」と言っていたのを思い出した。ぐっさんもその現場で聞いていたはずだ。「あー、そういえば言ってましたね。那須さんどこか行きたいとこあります?」。もし、リベンジ可能なら、ぐっさんとプライベートで行って、俺が遭難したとこあるやん。あそこが良いな。「あそこですか?今の時期は雨が多いから、あの時よりも水量が多くて難易度はかなり高いですよ」。ぐっさんは俺の技量であそこを行ける思う?「うーん、那須さんでギリかなぁ。西川さんもなんとかなると思うけど、捜査官とKenzyはヤバいでしょう」。ぐっさんはふたりの面倒を見られる?「那須さんと西川さんを放置するならなんとかなります(笑)」。それはちょっと困るけど…。「きちんとポイントでスカウティングすればライン指示できるから、そこに必ず行ってくださいね。とは言え、そこも所々ヤバいんですよ。那須さんも前に経験してますよね?」。なら、あそこにしようか!「オッケーです! 今回はみんな大変ですよ」。でも面白いから当日まで内緒にしとこうか? というやりとりで今回のメニューが決まった。
そして当日、余裕ぶっこいて「今回も楽勝でしょ!」なんて言っていたメンバーに挑戦するセクションの難易度を説明すると全員が「えっ…」と言葉を失う。そして〝俺は前にここで遭難してますから気を付けてくださいね〟と伝えると「おいおい!今言うの?」。だって前回の場所はなるいって言ってたから、もっと楽しんで貰おうと敢えて難易度高めを選んだんですよ? 「…」と誰も言葉を返せず。やったね!
川に入って下り始めると、確かに水量が多くてヤバっ、波がデカイわ!「那須さん、落ち込み箇所のライン取りに気をつけてくださいね。巻かれると抜けられませんよ」。えっ、それは俺じゃなくてみんなに言わないと。「言ったらそこを避けるじゃないですか。〝僕と同じラインで来てください〟としか言いませんよ」。うわ〜ぐっさんが人でなしモードになってる(泣)。みんなとにかく慎重に! 無事帰りましょうね〜。
放り込むだけで準備万端と非常にお手軽なレジャーなのだ
参加メンバー全員が自前の道具を持っているのでパッキングはお手のもの。まぁパックラフトはとてもコンパクトに畳めるので、カーゴスペースが広いとは言えないジムニーでも収納に困ることはない。荷台にポイと放り込むだけでOKだ。とにかく気軽に遊べるアクティビティだからジムニーとの相性は抜群。キャンプや釣りなどを掛け合わせての楽しむことだって出来る。Kenzyは今回で2回目なのだが、すでにベテランのごとくスピーディに準備を終わらせた。
今回は激流で有名な木曽川にチャレンジ
スタートポイントから見える白波が、すでにでかい!おまけに二日前まで雨が降っていたから水量が増加。「上流のダムが放水を始めるかも?」と言う情報が入っていたのだ。
必ず覚えてほしいハンドサインがこれ
ミニホブス捜査官が見事なまでに撃沈
激しい波の最初の犠牲者となったのは、勇猛果敢なミニホブス捜査官だ。想像を超える波の高さにバランスを崩されてあっという間に撃沈。水面から1メートルの高さの波が見えた場合、その手前に1メートルの落ち込みがある。だから漕いでいる本人には2メートルの波が迫ってくるのだ。この後、西川氏にレスキューされて岸に避難。今回の難易度を思い知ったのだ。
波のサイズは今までの比ではない!
スタート! 先の状況がまだよくわかっていないメンバー。気持ちのいい気候で、まだ緊張感がない。しかし捜査官だけが何かを感じて警戒している様子…?
スカウティングがとにかく大事なのだ
ぐっさんが「ちょっとここで止まりましょう!」と言い出した。河原を歩いて状況を確認するスカウティングを行うとのこと。今まで背伸びして確認することはあったけど、歩いて見に行くほどのことはなかった。そんなにヤバいの? と思いながら見に行くと、落ち込みで波が巻いているし、水量が多くて波が高いからラインが限られている。本当に大丈夫かな?
想像通りかなりハード
波の高さがエグいから超真剣モードで挑む
丘からカメラを構えると、波に隠れて姿を見失う。今回の波のサイズは今までにないレベルだ。さらに左右から波が交差して一瞬空しか見えない状態になる。どんな体制でも常に漕ぎ続けないと失速して波に食われる。ラインどりも重要で、この波の中で流心を見極めて進路変更しないと落ち込みに捕まる。そうするとレスキューロープのお世話になることに…!