衝撃的なタイトルが、あなたのキャンピングカーライフを確実に成功させる鍵となるかもしれない。「憧れのキャンピングカー生活、いつかは自分も……」そう思っているあなた! 現実は甘くない……!「初心者には無理ゲー?」「トラブル続きで旅どころじゃない!」そんな不安を抱えている人も多いようだ。でも大丈夫! この記事では、なぜかトラブルを引き当てがちな、元教職員のオーナーが、自身のリアルな体験談を赤裸々に語る。笑えるエピソードから、役立つ対処法までを紹介するので、ぜひ熟読してほしい。事前にトラブルを知ることで、あなたのキャンピングカーライフは劇的に変わるだろう。
憧れのキャンピングカーでいざ旅行へ!
旅行の途中で思わぬトラブルに見舞われた経験はないだろうか? まさか自分が……と思いつつも、実際に体験した人たちは少なくない。今回は、キャンピングカーならではのトラブルと解決策を経験者に語ってもらう。これからキャンピングカー旅行を考えている人は必見だ!
キャンピングカー旅行のトラブル、経験者は語る
このトラブルは、長野県でおこなわれた「ジャパンキャンピングカーラリー」のゴールイベントの帰路で起こりました。
東富士道路の須走が10kmの渋滞だったので、吉田でおり、下道で帰ることに。道路が工事中で、凸凹道が続いていました。しばらく走行していると、左前輪からパタパタと大きな異音が。ハンドルが取られることはなく、「車軸に何か挟まったのかな?」と思いましたが、なにも見つからず……。再度走り出して異音がする条件を確認したところ、低速時には異音はせず、スピードを上げるとパタパタと異音が再開! 脇道に入り、広い敷地に駐車してよくよくタイヤを見てみると……デカい釘が刺さっていました!
デカい釘が刺さったタイヤ!


そこでジャッキアップをしてタイヤを外そうとしたところ、ボルトとレンチの径が合わず……! そうなんです、車両を乗り換えて間もないタイミングのトラブルで、工具の確認をしていなかったため、焦ってしまいました。釘の太さもあり、パンク修理セットでの対応は難しいと判断し、息子にタイヤを持ってきてもらうことにしました。
「あ~、笑いがとまらないよなぁ。まったく、トラブルには慣れているとは言え、早くお風呂に入りたいなぁ~。しょうがない、のんびり息子の到着でも待つとするか!」 と、ひとまず諦めることに。

サイズの合わないレンチ

しかしトラブルは再び……
長野を出発したのは、正午ごろ。そして帰宅したのは、日付が変わって午前1時15分。こんなに遅くなった原因は、息子が持ってきてくれたソケットが、23mmまでだったため! そして我が家のニースマンは、なんと27mm! まさに泣き笑いの絵文字が飛び出す勢いです。息子とふたりであれこれ考えて、大きな穴にビスとセメダインとガムテープを駆使しながら、とりあえず穴埋め完了! 車載のコンプレッサーで空気の充填を試みるも、空気は漏れてしまいました……。
さらに考察を重ねると、ビスが悪さをしていることに気が付きました。ビスを抜き、さらに付属の凝固剤も一緒に充填して、さらにトライしてみる! 27mmのソケットがあれば15分で済む作業を延々と……。



車載工具でホイールが外せないのは問題だよなぁ! 販売店に一言申した方がいいのではないか。今回使った充填剤などの料金を催促交渉してみてもいい気がする。などと思いながらようやく帰路についた。そして、後ろからついてきた息子から一言「テールランプのLEDが切れているよ」「え……? 神様! 私はなにか悪事を働いたのでしょうか?」というオチ付きの、夜の大タイヤ交換会でした(笑)。
それでもキャンピングカーが好き!
トラブルを乗り越えて得たもの
でも、ハプニングを重ねると、臨機応変に動く対応力がアップデートされて、自分にとってはプラスになります! これまでにたくさんのハプニングにあってきましたが、それでもやっぱりキャンピングカーはやめられません。手のかかる子ほど可愛い。そんな心境です。

のちに判明したこと
な、なんと! 明るい場所でよくよく確認すると、ナットキャップは27mm、ナットは21mm。暗がりでの作業は、実際こんなものです(笑)。販売店に怒鳴り込まなくて、本当によかった……(笑)。
キャンピングカー旅行では、パンクなどのトラブルはつきもの。今回のケースでは、車載工具が合わないという事態に備え、事前に適切な工具の準備をしておくことが重要だと痛感しました。そしてなにより、どんなトラブルにも対応できる柔軟な心構えを持つことが、キャンピングカー旅行を楽しむ秘訣といえるでしょう。

たけちゃん@小田原

私のキャンピングカーライフは、学生時代の自転車日本一周から始まった。その後、叔父から譲り受けたキャラバンのロングバンをDIYで車中泊仕様に改造し、友人たちと北海道一周に。この時の友人のひとりが、後の妻。結婚を機にトレーラーを購入し、新婚旅行も北海道一周へ。トレーラーの魅力にどっぷりはまり、2台のトレーラーを乗り継いだ。しかし、2台目(実際には3台目)のトレーラーは、牽引免許が取得できずに手放すことに。これが転機となり、フルコンのキャンピングカーに乗り換えることになった。
転職のきっかけは、くるま旅クラブのラリー中、あるキャンピングカービルダーの展示に目が釘付けに。その丁寧な作りに感銘を受け、後日採用面接を受けることに。幸運にも採用を勝ち取り、憧れのキャンピングカー製作に携わることになった。夢を叶えるのに経験や年齢は関係ない♪
Profile
家族構成:親子4人
愛車:ニースマン+ビショフ/スモーブ6.9Q
キャンピングカー歴:27年
職業:好きが高じて、キャンピングカー販売の営業職に転職
公式Instagramに寄せられたリアルな「トラブル集#01」


実際にどんなトラブルにあったか教えて!
30% パンク、脱輪、スタックなどタイヤに関すること
キャンピングカーは車重が重くタイヤへの負担が大きいため、パンクや脱輪のリスクが高い。運転の仕方によってタイヤの摩耗具合は変わるため 、注意が必要。さらに、アウトドア派は未舗装道路を走行する機会も多いことから 、スタックする可能性も考慮する必要がある。
20% なにかしらの警告灯が点灯
電気系統のトラブルやセンサーの故障など、さまざまな原因で警告灯が点灯する可能性がある 。特に、電圧不足、過電流、電装系のトラブルなどにより、インバーターのアラームが作動するケースも多い 。適切な電源管理が重要となる。
15% ︎ブレーキパッドがダメになった
ブレーキパッドは消耗品であり、定期的な交換が必要 。
15% レッカー移動
さまざまな理由が原因で、レッカー移動が必要となるケースが多い。
10% ブレーキから異臭
ブレーキパッドの摩耗やブレーキフルードの劣化などが原因で異臭が発生することがある。ブレーキパッドの交換を怠るとディスクローターが傷つき、修理費用が高額になる可能性がある。
5% ファンベルトが切れた
ファンベルトは消耗品であり、定期的な交換が必要 。
3% 坂道でブレーキが効きにくくなった
ブレーキのフェード現象やベーパーロック現象などが原因で、坂道でブレーキが効きにくくなることがある。フェード現象とは、下り坂などでブレーキを踏み続けると、ブレーキパッドとローターの間にガス膜が発生し、摩擦力が低下する現象のこと。一方、ベーパーロック現象は、ブレーキフルードが沸騰し、気泡が発生することで、ブレーキが効かなくなる現象。
2% ︎ギア破損
ギアの破損は、過負荷や潤滑不足などが原因で発生する。ギアオイルは定期的に交換する必要がある。交換時期は車種や使用状況によって異なるが、一般的には2年または4万kmごとが目安といわれている。

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