キャンピングカーのカテゴリー解説

2024年7月15日

キャンピングカーなら見て分かると思っても、外観ノーマルのバンコンなど通でも見抜けない。
キャンピングカーがどんな形状に分類され、それぞれメリット＆デメリットはどうなのかまとめて分かりやすく解説しよう。

車中車泊　P10～11
自分自身のとっての「快適な車中泊」を実現するために必要な要素を見極めることが重要だ。

軽キャン P.12〜13
軽自動車をキャンピングカー化した車両のこと。ボディタイプではないが、種類も販売台数も多くなっている。

バンコン P.14〜15
自動車メーカーが販売するバンのボディをそのまま利用した車両。日本市場では最大のシェアを誇るボディタイプ。

キャブコン P.16〜17
運転席まわり以外をキャンピングシェルに架装した車両。居住スペースを広く取ることができ、豪華なモデルが多い。

トレーラー P.18
他の車両に牽引されるキャンピングカー。ナンバー登録の必要があり、小型のもの以外は牽引免許が必要となる。

その他のキャンピングカー P.19
大型の輸入モデルなどは日本ではマイナーなキャンピングカーとなるが、贅を凝らしたモデルは高い認知度を得ている。

車中泊車　～普通乗用車以上キャンピングカー未満～

比較的簡単に始められる車中泊体験。とりあえず自分のクルマで車中泊をしてみれば、おのずと快適な車中泊をするのには、どんな装備が必要になるのは分かるはず。マナーを守って車中泊を体験してみよう。

クルマの性格や機能装備で車中泊の快適さは変わる

クルマの中で寝泊まりすれば、それ即ち「車中泊車」になる…。、車中泊車の定義は現状定まっていないから、乱暴な言い方をすれば冒頭の一文になる。道交法的には「キャンピングカー車登録」…つまり8ナンバー車登録以外のクルマが「車中泊車」だ。

とはいえ、バケットシートを装着したスポーツカーや、とはいえシートがフラットな状態にならないセダンなどで、車中泊をするのには無理があるで、一般的には①シートがフラットな状態になる②就寝スペースを確保しやすい室内を持つ③電源が確保できる④車種専用の車中泊アイテムが豊富に揃っている…などの点を持っていることが「車中泊車」として相応しいだろう。

これらの内容を持つクルマを考えていくと、必然的にミニバンやワゴンなどになり、その選択肢が狭まる。さらに、これに就寝する人数などや、就寝時に足を伸ばせるサイズがあるかなどを考慮に加えていくと、選べるクルマはおのずと決まってくる。

後は自分がその車中泊車をどのように使うのかや、どのくらいの頻度で使用するのかでも選択するクルマは決まって来るだろう。

車中泊車を選ぶポイント

①シートを倒すと他のシートと連携できかつその時の状態がフラットになる

②室内で着替えや就寝ができるような高さと長さが備わっているようなモデル

③メーカーのオプション用品や汎用品にその車種専用に車中泊グッズが揃うモデル

「就寝時」の快適さをテーマに選択しよう

就寝時にいかに快適に過ごせるか…が一番重要な視点。例えばカタログに「フルフラットシートにもなる」という文言踊っていても、実際には「えっ？」となる場合もある。可能な範囲で、自分自身でフルフラット状態を体験した方が良い。他人にはフルフラットでも、車中泊をしたいと思っている自分には「フルフラットじゃない」ってなる場合もある。

NISSAN　セレナ

セレナにバリエーションとして用意されている「マルチベッド」。セカンドシートを寝かし、べッドマットを展開すれば、大人2名がゆったり横になれるスペースに早変わりし、ベッドマットはシート同様に防水性に優れ、水や汚れも拭き取りやすい生地を使用している。ベッドを取り外せば、大きなラゲッジルームにキャンプ道具などを積める。

マットの簡単な移動だけでベッドに変身。左右どちらかのみでも可能。

トイファクトリー　トイボックスS-GX

「乗る」「寝る」「積む」遊びと旅を楽しむがテーマのモデル。バンでありながら運転席周りや座席は乗用車仕様。さらに、乗り降が楽な両面スライドドアや、質感の高い室内の樹脂モール、通常2名＋OPートで最大4名がらくらく就寝でき、バンでありながらミニバンのような感覚で使えるモデルだ。

オプションでマットを追加すれば2段ベッドにもなる仕様。

トイファクトリー　Tent Car

VAN用の車中泊用のベッドマット。2280×1140㎜サイズのベッドが生まれるベッドキットを装備したシンプルなモデルだが、60㎜厚のマットには難燃性、6有害物質不使用、防汚・抗菌対策の3要素を満たした素材を使用し、安全性と快適性を最重視している。ベッドキットは単体でも販売されるため、車両持ち込みにも対応している。