バンコンの定義

目次

普段使いもクルマ旅もこれ1台で完結

基本的にバンをベースにして、室内にテーブルを置いたダイネットや可変式のベッドを設置したモデル。バンを改造・改装したクルマだから「バンコンバージョン」と呼び、略して「バンコン」と称する。軽自動車やコンパクトカーをべースにしたバンコンには魅力的なモデルがそろっている。

手軽なキットから充実モデルまで多く存在

正式名称は「バンコンバージョン」という。文字通りバンを改造、あるいは改装したクルマという意味だ。本誌で扱うのはタイトル通り、軽自動車とコンパクトカーがべースのキャンピングカーだが、このカテゴリーにおいては、当該バンコンに属するモデルが一番多い。

まず軽自動車べースのバンコンは、商用車をベースに架装したものが主流。キャンピングカーとして利用できる車種は豊富で、自分で装着できる車中泊キットはワゴン対応が一般化している。リーズナブルなモデルもある一方で、電子レンジや冷蔵庫などを標準装備した豪華なモデルも今では珍しくなくなり、ユーザーのニーズに合わせた幅広いモデル選びが可能。就寝定員はボディサイズから大人2名が主流だが、ポップアップルーフなどで屋根部分を就寝スペースとしたモデルも軽キャンパーには多い。

一方、コンパクトカーべースのバンコンは、本誌で扱う全幅が1700mm以内、いわゆるナローボディのモデルまでを掲載範囲と限定してもかなり多い。タウンエースやNV200をベースとしたモデルはもとより、ナローボディのハイエースをべースとしたモデルも多くラインアップされている。

これらのモデルは、キャンピングカーの中では比較的手頃な位置づけにあり、もっとも初心者向きのタイプといえる一方で、家族でのキャンプが絶対の目的というよりは、ソロキャンプが趣味の人ほど適している。大型のタイプに対しては絶対的な容量が制限される分、持ち込める荷物の制限が大きくなる。そのため機材の吟味やアイデアが楽しさに影響する。そういう意味では、ベテランキャンパーほど便利に使える素材であり、試行錯誤を楽しめるタイプでもある。

軽自動車ベースのバンコン

普通のエクステリアに驚きのインテリアを構築

主に軽自動車の商用バンをベースに、ボディにあまり手を加えずに室内に手を加えてキャンピングカーに仕立てたモデルのこと。後席を倒した荷室の上にベッドボードを配置することが一般的で、ボードをどかせば後席が使えるメリットがある。就寝用のベッドは平均的な男性が不満のないサイズに収まり、就寝時はベッド下の空間や家具内、運転席スペースなどに荷物を動かす必要になることが多い。簡易な車中泊仕様車から、電装系の装備を満載した本格的な仕様までが揃っている。

ベース車両やビルダーによって室内の仕上げはまちまち。自分なりにカスタマイズすることが楽しくなる部分がある。

コレーガSK【朝倉自動車商会】
ミニチュアクルーズ アトレー【岡モータース】
給電くんポップアップルーフ【オートワン】
ネドコ【ケイワークス】
K-RVシリカ【L.T.キャンパーズ】
クライン108アーレ【東和モータース販売】
クライン108POP【東和モータース販売】
スピナHR/ポップアップ【ナッツRV】
ルネッタ【バンテック】
ラクネル リリイ【メティオ】

コンパクトカーベースのバンコン

普段使いができるエクステリアに快適に過ごせる室内を内包する

主にタウンエースやNV200のワゴンやバンをベースにしたモデルが主流。ポップアップルーフを装着したモデルもあるが、多くは「見た目は普通のワゴン」である場合が多い。だから、普段使いにも特に気を使うことなく行えるメリットがある。ただし、室内にはクルマの中で快適に過ごせる装備や仕掛けが施されているから、キャンピングカーとしての役割はちゃんとこなす。車中泊に特化した仕様や、豊富な電装装備を満載したモデルまで、多くの仕様が揃っているのも魅力だ。

ベースが同じでも、ビルダーごとのアイデアが投入されることで豊富なシートレイアウトや家具の配置がなされている。

UTONE300【アネックス】
給電エース【オートワン】
カレントキャンパーピコ【キャンピングカー広島】
ラギッドバン タイプⅡ【ケイワークス】
リゾートデュオ ルクシオプロ【ステージ21】
リゾートデュオ レグラスプロ【ステージ21】
ツェルト NV【東和モータース販売】
ウォークⅢ【ドリームエーティー】
ディアリオ ポップタイプ2【バンレボ】
シュピーレン【フロットモビール】

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