注目アイデア満載
手軽に固定できるマグカップホルダー
キッチンまわりにマグカップホルダーが欲しくなった大森さん。しかし、走行中に動いてしまうのを避けるためにホールド性能を備えている必要があった。 そこで、マグカップの形状に板材をくり抜いて2個のカップホルダーを固定できる形状を作った。さらに、マグカップは中に缶コーヒーや紙コップを入れられるサイズにしたので、普段はキッチンまわりの収納 としても利用できる便利機能を備えた。
構造は見ての通りシンプル。板材をマグカップのサイズにくり抜き加工。カップの取っ手部分が貫通する切り欠きも設けている。ホルダー部分を少しパネル面から浮かせているのでマグカップのホールド性能も高い。
運転席の右側にアームレストを増設
軽トラックのハイゼットには使いやすいアームレストが標準装備されていない。 そこで運転席の右側(ドア側)にアームレストを設置したのがこのアイデア。取り付けたのは純正のドアハンドル部分。ここにアームレスト状に加工した木製パーツを上下から挟む込むように固定する。純正のドアハンドル部分への取り付けなのでスマートな仕上がり。固定方法は純正のドアハンドルに貫通する形でビスで固定する方法なので、DIYとしても比較的ハードルが低いだろう。
取り付けたアームレストを下から見るとビスの頭が見える。DIYした木製パーツで挟み込んで、ドアハンドルを上下からビスで固定している構造なのが見て取れるだろう。
斜めに棚板を固定する構造のオーバーヘッドの荷物棚
収納スペースの少ないキャンピングカーではオーバーヘッドに収納を設置するのは定番のDIYのひとつ。しかし、大がかりなオーバーヘッド収納を作り付けるとヘッドクリアランスに圧迫感を感じてしまう。そこで、簡易的でありながらしっかり収納性を備えたオーバーヘッド収納を作ったのがこのアイデア。ポイントは棚板を斜めに設置した点だ。これで収納した荷物が走行中でもずれて落ちてこないので、扉など設置する必要がない。その分スペース効率も高く、製作もハードルも低くなるお手軽DIYだ。
このように棚板を斜めに設置するだけのオーバーヘッド。これなら小物を気にせず収納できる。扉も必要ないので仕組みもシンプル。
DIYユーザー 大森三樹男さん ハイゼットキャンパー
百戦錬磨のベテランハンドメイドビルダーの大森さん。ハイゼットの荷台にキャンパーシェルを積載して、内部を座敷仕様のキャンピングカーに仕立て上げだ。内装の便利機能も豊富に装備する。
ラゲッジ後方から利用するスライド式のギャレー
コンパクトなクルマだと車内にギャレーを設置して利用するスペースを確保できない。そこでオーナーが考えたのがラゲッジにギャレーを作り付けて車外から利用する使い方だった。さらに使い勝手を良くするた めにラゲッジに設置したギャレーはスライドレールを付けて引き出し式にしてスペース拡大を可能にした。 引き出し部分にはシンクとカセットコンロを置ける調理台を設置。クルマの後部にイスやテーブルを出して車外リビングを作って便利に使えるキッチンが完成した。
引き出しに使うスライドレールを用いてシンク&調理台を引き出し利用できるようにしたのがこのDIYのポイント。ラ ゲッジの奥行き分の引き出し長をフルに使うことで十分な スペースを確保した。
①愛車のラゲッジサイズを正確に測って設計図を作ることからスタート。コンパクトなラゲッジなのでスペースを余らせることなくギャレーに利用できるようにぴったりのサイズで作ることにした。
②基本になるのがラゲッジに設置する井げた状の天板。ラゲッジを上下に分割する役目も持ち、上部は収納スペース、下段は引き出し式のギャレーを取り付けるスペースになる設計。
③ギャレーを引き出し式にしてスペース効率を稼いだのもこのDIYの工夫ポイント。スライドレールを取り付けて引き出し部のスライドもスムーズ 。奥行きいっぱいまでスペースを使い切っている。
ワイヤーのカーテンレール
車中泊する際に欲しいのが目隠しのカーテン。しかし、カーテンレールを取り付けるにはある程度のフラットな面が必要になる。しかしどんなスペースにでもカーテンレールを取り付けられるようにとプランされたのがこちら。利用したのはワイヤー。前方はフロントシート上のバイザーのネジにワイヤーの一端を固定。ワイヤーにカーテンのリングを通すことでスライドして開閉できる構造にした。
ワイヤーで作ったカーテンレールは固定も簡単。端をバイザーの固定ネジ部分に設置して、後方はクォーターウインドー部にまで取り回している。自由にカーテンを開け閉めできるようにした。
ソフトなPP板を使った屈曲可能なTVステー
車内に液晶テレビを設置するため各種のステーを用いるケースは多い。しかし、このアイデアはPP板を使った点が斬新。ソフトな素材だが十分な強度を持っているPP板は比較的加工も簡単で、テレビのサイズに合わせてカットするのも容易だ。また車体側への固定は運転席のヘッドレストシャフトを貫通させる方法。簡単な加工でテレビを確実に固定できる方法として注目だ。
PP板を使ったテレビステーは写真の通りヘッドレストのシャフト部分に固定される構造。液晶テレビの背面にある壁掛け用のねじ穴を使って直接PP板にネジ固定するので、取り付け部がスッキリとスリムなのも、この取り付けスタイルのメリットだろう。
①テレビの背面を見ると壁掛け固定やステーの取り付け用にいくつかのネジ穴があるのがわかる。ここを利用してPP板を固定するのであらかじめサイズを測っておく。
②PP板はカッターなどでも比較的簡単にカットできるので工作は容易だ。 先に測ったテレビのサイズ、固定するためのネジ穴のサイズを元に、PP板を切り出していく。
③カットしたPP板にテレビを固定する。 さらに、車体側への取り付けはヘッドレストのシャフトを使うので、ここもサイズを計測した上で穴開け加工。 車体側は加工することなく取り付けできるのも長所。
助手席+後席のスペースで全長175cmのベッドを確保
ekワゴンに長くてフラットなベッドスペースを確保したくてDIYしたのがこちら。利用したのは助手席〜左後席。助手席のシートバックを後方に倒して、5 : 5 分割の後席も左側のみを収納、その上に折りたたみ式のフレームを設置してややかさ上げ、シー トの凹凸を避けてフラットなベッド面を作れるようにしたのがこのアイデアだ。いずれも手で回せる ネジを使って簡単に脱着可能にしてあるのもアイデア。車中泊するエリアに着いてからスピーディにベッド展開できる。後席の後端から助手席前のグローブボックスまでをフラットにつなげ、全長175cmの広々としたベッド面を作り上げた。
助手席やリアシートを交わすようにフレームを設置してベッドのベース部を作った構造が見える。天板もフレームもネジ固定されているので脱着も容易。軽カーとは思えない広いベッド面を作れるのもこんな細かな設計があったからこそだ。
DIYユーザー 相澤俊彦さん ekワゴンキャンパー
軽カーの限られたスペースを工夫することで使い勝手の良いキャンパーに仕立て上げてしまった。広いベッドなども自慢の装備だ。
ワンオフのシェルをかさ上げ設置して実用性
軽トラックの荷台に積載できるワンオフしたシェルを改造してキャンパーシェルとして利用しているオーナーの成田さん。もともとサイズは軽トラックの荷台にジャストフィットする設計なのだが、そのまま積載するのではなく、床下にアングル材を使ったかさ上げを実施したのがこのアイデア。シェルの床下にスペースを作ることで工具やジャッキなどの大物パーツの車外収納スペースとして利用するのが目的。もちろんシェルはアングル材のベース部分と一緒に脱着できる設計なので軽トラ/キャンピ ングカーを適宜使い分けられる。
このようにシェルをかさ上げするためのベースを新たに製作した。アングル材を使った強固な作りなのでシェルをがっちり固定できる。新たに生まれた床下スペースには工具などを積載可能だ。
シェルへの昇降用のステップをワンオフ
軽トラの荷台の上に設置されているキャンパーシェル。さらにシェルをかさ上げ設置したこともありリアにあるエントランスは高くてアクセスしにくい。そこで設置したのが脱着式のステップ。使ったのは建設現場で用いる足場のジャッキベース。ハンドル部を回転させることで上下させることができる構造で、シェルにステップの上端をあてがって、ジャッキベースを調節して固定するという設置方法。キャンパーシェルを脱着する際にシェルを浮き上がらせるためのステーとしても利用する。
単管パイプにジャッキベースを取り付け、さらにステップ部分とキャンパーシェルの受けを溶接してある。これでリアエントランスへのアクセスが容易になる。収納は床下スペースを利用する。
リアゲートダンパーの設置
ワンオフしたシェルはもともと荷物を積載する目的で作られていたので、跳ね上げ式のリアゲートが設置されている。エントランスドアを設置して普段の出入りはこちらを利用するのだが、大きな荷物の出し入れを行う際にはリアゲートを開ける。その時にゲートを開けたまま保っておくためのダンパーを設置したのがこのDIY。ポイントはダンパーの取り付け部。シェルに金具を設置して強度を持たせている。油圧でかなりの力がピンポイント加わるのでシェルの強度をしっかりと保っておくことが大切になるという。
DIYユーザー 成田剛史さん ワンオフ軽キャンパー
ワンオフシェルを利用してキャンパーシェルを作った軽トラキャンパー。シ ルは脱着可能で軽トラの使い勝手も両立させている。
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愛車の使い勝手アップのために工夫を凝らしたDIYを施している読者も多いはず。そんなアイデアの数々をご紹介ください。テーマは無制限、キッチン用品を100円均一で買ってきて取り付けたというライトなDIYから、クルマをまるごと1台作っちゃうほどのヘビーなDIYまでな〜んでもOK。自分で考え&作ったDIYならば大歓迎。みなさんの情報大募集〜! !
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