ツールというのは使い方を知ってこそ生きてくるもの。だからジムニーは優れた悪路走破性を備えているが、難所を走るにはドラテクが必要。その基本を講習してくれるイベントがあるとのことで行ってみた。
初心者必見!! はじめてのオフロード走行
机上だけは基本は身につかない何事も現場での実践あるのみ
何事にも『基本』は必要だが、今も時代はネットで簡単に学ぶことができる。オフロード走行も然りだが、実践なくして絶対に上達はしない。興味があるならオフロード走行の基本や楽しみを教えてくれる『JAFEAWEST初心者講習会』に参加してみないか!
江頭先生
奥原&武田先生
得田先生
坂田先生
4WDを正しく使えている?何事も知識と実践が大事だぞ
筆者が住んでいる近所には、ちょっとしたオフ会やキャンプができる河川敷がある。そこで最近よく聞くのが4WD車両に乗り始めた完全初心者が、なんてことない砂地でスタックしてたとか、行きたい場所に行けずに、2駆で大暴れしてたという話。四駆の基本的な操作方法や装備の使い方などは、購入時に簡単ではあるが説明はされているハズ。しかし、いざ直面してみえると実践できない人が多いもの。それは店の駐車場や接客ルームなどで説明してもらうから、記憶に残っていないのだ。だから、キャンプなどで河川敷に来た時にスタックしても何をしていいか思いさせないのだろう。そんなことをタニグチのぐっさん話をしたら、「今度JAFEA(4輪駆動協会)でそういったユーザーを対象とした走行会イベントやりますよ。一度来てみます?」とタイミングの良い返事。とても良いイベントだから開催場所である『兵庫県三木アネックスパーク』へ伺うことにした。何でもバイク用コースを借り切って行うという。
このイベントは、初心者向け」と銘打っており、トランスファーレバーの操作からレクチャーする。そして講師陣はマスターピース・奥原氏、武田氏をはじめ、ピストンウィッツ・江頭氏、アーネスト・坂田氏、モトレージ・得田氏が担当。全員がオフロードのエキスパートで、さらに業界で名の通っている豪華な布陣だ。
当日の天候は、厚い雨雲に覆われて時折小雨が降る状況。でもオフロードの講習会だから逆に良い。滑るからクルマの挙動がわかりやすく、変化する路面状況にいかに対応するべきなのか、初心者には最も勉強になるシチュエーションだからだ。これで対応する術を覚えれば、ちょっとした河川敷などで困ることはないだろう。かなり中身の濃いレクチャーだから、四駆ビギナーはぜひ参加するべきだと思う。
日頃は誌面やパソコン、スマホでしか見ることができないショップのスタッフや気になる新製品などを直接見て質問することができる。満足度の高いイベントなのだ。
ORSタニグチ
4WDプロジェクト
ウィッツ
モトレージ
ヨコハマタイヤ
元々はバリバリの走り屋だったアーネスト・坂田氏。オフロードも様々な競技実績がある、知識豊富なエキスパートなのだ。
右前に障害物があって前に進めない時の回避方法。
左前に障害物がある場合。
運転姿勢(良い例)
運転姿勢(悪い例)
腕は常にゆとりがある乗車姿勢となるように。シートに体を預けすぎて、ステアを引っ張るような状態はNGだ。
着座位置(良い例)
着座位置(悪い例)
しっかりと腰をシートに押し付けるように座る。不意な横揺れで体を支えられないと、各種操作に遅れが生じてしまうからだ。
ステアリング
ステアリング
手の位置は10時10分が基本。そして右手で11時のところを持った際に手が伸び切らないように調整しよう。肘のゆとりが重要となる。