今回挑戦するのは20年以上の歴史を持つウインタースポーツ『スノースクート』。日本ではまだ本格的にブレークしていないものの、近年はフリースタイルやクロス競技が盛り上がりを見せているので要注目ですぞ!
エンジニアリングも参加驚くべき中年パワー
2022年の冬季シーズン初頭、スノーボードでラマさんのレクチャーを受け、次は何かなぁと考えていたところ…。たまたま知り合ったアルティキャリアの澤田さんという人と話していたら、実にとんでもない人だった。なんと、スノースクートのクロス競技の全日本ランカーなのだ。私は以前からスノースクートをやっているのだが誰にも教わったことがない。
ぐっさんも私が持っているスクートを少しだけ乗ったことがあるレベルで、身近に本格的にやっている人はいなかった。だから全日本ランカーから教わる機会なんて宝くじで大金が当たるような稀少レベル。そこで、ぐっさんに「スノースクートやらない? 実は全日本ランカーと接点が出来たから、レクチャー受けれるよ」と伝えると「良いですねぇ、是非!」と話が進んだ。
そして話の途中から、別の取材で同席したフォーバイフォーエンジニアリングの楠神さん、住本さん、水野さんも参加が決定。澤田さんに「生徒が増えてもいいですか?」と確認したところ、OKだったので現場に直行。
朝イチから、澤田さんのレクチャーを受ける4名。ぐっさんの運動神経は今までの流れから理解できるのだが、フォーバイフォーエンジニアリングの3名がびっくり。どうも、普段からマウンテンバイクのダウンヒルをやっているらしくて体力は結構バケモノ。おまけにスノーボード自体もぐっさんと同等レベルだ。澤田さん曰く「初日のレクチャー後すぐにこれだけ滑れるのはおかしいレベル」。4名はのびのびとゲレンデを滑っている…。とにかく一度でいいから「ぐっさんがヒーヒー言ってる姿が見たい」という私の淡い期待はいつになったら叶うのだろう?
さらに注目したいのは前後に装着された新作スチールバンパー。これが新たなタニグチフェイスとなるのだ。
室内キャリア 工夫次第なのだ。
工夫次第で様々な用途に対応。かなり便利なアイテムなのだ。
スクートの積載はボードと同じ
BMXを雪上でやるイメージボードとBMXの融合なのだ
BMXのタイヤを2枚のスノーボードに変えた状態がスノースクートだ。デッキ部分のストラップの調整と、リーシュコードが必須アイテム。荷重移動を基本とし、ハンドルはバランスを取るために存在する。
装備系はボードと共通レンタルで即体験可能
必要な装備はスノーボードのフリースタイルと全く同じ。使用するブーツもグローブも全く同じものでOK!スノーボードをやってる人なら、スクートのレンタルだけで体験可能だからリーズナブルに楽しめるのだ。
バニーホップ
様々なトリックの基本となるのがこのバニーホップ。後ろの板の後端部に体重を移し、しならせ、その反発を利用して空中にスクート本体を引き上げる。膝を曲げることで、高さを出すのが見栄えを良くするコツなのだ。
ブレーキ
一瞬ハンドルに体重を移し、前の板のエッジを使って曲がるきっかけを作り横を向く。そのままその体制をキープすることで、ブレーキとなる。この動作を左右同じようにできるようにすることで、ターンの練習にもなるのだ。
いきなりカービングターンを披露
ぐっさんの対応力が信じられない。この滑りはレクチャーを終えて一本目なのだ。いきなりスピードに乗せてカービングを披露するのだからヤバい! ジャンプ系トリックはこの時はまだ出来ていないが、ゲレンデでのフリーランはすでに熟練したベテランのような滑りだった。ぐっさん恐るべし!
あっさりと滑りながら1メートルクラス
普通に滑りながら、バニーホップをして高さ1メートルクラスのジャンプを披露する達人・澤田さん。空中姿勢にかなりゆとりがあるので、着地と同時に様々な地形に対応できる。そしてちょっとした段差を利用して様々なアクションに繋げることが可能。だからこのトリックが基本と呼ばれる所以なのだろう。
度胸一発の反転滑走だ
バニーホップの動きと同時に上半身を捻って180度反転する。この後、フェイキー(バックで滑る)でターンをさらに披露。中途半端にやると着地時に逆エッジをくらって大転倒することに…。澤田さんはゲレンデ滑走中に、このトリックを交えながら滑る。めっちゃカッコいいのだ。もちろんかなり度胸のいる技だ。